毎日新聞 2013年04月29日 東京朝刊
「あー、髪切った? かわいい」。
夕暮れ時の駅前。
たむろしていた女子高校生のうちの一人が、そう言いながら年配の女性に駆け寄った。
女性は防犯パトロール中の岐阜県土岐(とき)市の保護司、出口満知子さん(64)。
他の生徒も出口さんの周りに集まり、学校生活の話やアルバイトの相談で盛り上がった。
出口さんは月に2回ほど駅周辺をパトロールする。所属する土岐保護司会の活動の一環だが、非行に目を光らせるというのではなく、帰宅途中の少年少女を笑顔で迎えるといった雰囲気だ。
土岐保護司会は子供たちに積極的に関わる活動で知られる。
中学校で開く生徒との座談会では、少人数で「地域のどんなところが好き?」といったテーマで話し合う。
担任教師を入れないのがミソ。
子供から率直(そっちょく)な意見を聞き出せる。
「見張るんじゃなく、見守っているというメッセージを送り続けたい」と保護司会メンバーは言う。
学校は閉ざされた空間になりがちだ。
地域の大人が学校を訪れたり子供に声を掛けたりすることで、いじめや校内暴力の問題行動は起きにくくなるのではないか。問題が起きても、頼ることができる第三者がいるのは心強いはずだ。
学校には地域からの「温かい目」がもっと必要だと思う。
【加藤沙波】
そうそう
保護者は見守り隊で頑張ってもらいたいね(^^ゞ
大人として こびずに身近、相手から信頼される存在になるのは 簡単ではないですよね。
今は「夜回り先生」のような 自分の価値観の押しつけでは 子供は 信頼も納得もしません。
義家文科政務官が 6年で現場放棄をしたのも そのたると思います。