2013年05月10日

何がトップセールスだ!地震大国トルコに日本の原発を売る狂気

何がトップセールスだ!地震大国トルコに日本の原発を売る狂気
2013年5月7日   日刊ゲンダイ掲載

事故原因もわからないのに専門家はア然

 やはりこの男は何も分かっちゃいない。
外遊先のトルコで、エルドアン首相と会談し、福島原発事故以来、初めてとなる原発輸出の合意にこぎ着けた安倍首相のことだ。

 日本の大マスコミは「安倍首相が自らトップセールス」と持ち上げ、本人も地元通信社のインタビューに「世界で最も高い安全基準を満たす技術でトルコに協力したい」と自信マンマンに答えていたが、福島原発事故は収束はおろか、事故原因の究明さえもほぼ手付かずの状況なのに、一体、どうやって世界最高の安全基準を保証できるのか。

 加えて、売り込んだ相手は、よりによって周辺をユーラシア、アラビア、アフリカの各プレートに囲まれた地震大国のトルコなのだ。
神をも畏れぬ蛮行だ。

「トルコの地震頻度は日本のおよそ10分の1とはいえ、東南アジアや米国西海岸などと並ぶ世界でも有数の地震国です。

最大の理由は、東西約1200キロ以上にわたって横断している北アナトリア活断層で、今も活発に動いています。
99年にトルコ北西部で発生し、約1万6000人の死者が出たマグニチュード7.8の大地震もこの断層が原因とみられています」(元東大地震研究所准教授・佃為成氏)

 輸出計画は、黒海沿岸に原発4基を建設する内容だが、トルコ公共事業住宅省防災局地震研究部が作成した地震危険度マップでは、黒海沿岸を含む国土の大部分が危険度トップクラス。
西側のエーゲ海ではM6前後クラスの地震も頻繁に起きており、大津波が起きる可能性だって少なくない。

 そんな日本と並ぶ地震・津波国のトルコに原発を売り込むなんて正気の沙汰じゃない。

<事故が起きれば損失は数百兆円単位に>

 原子炉格納容器の設計に携わっていた元東芝技術者の後藤政志氏もこう憤る。
地震の揺れは非常に複雑で、何がきっかけとなって事故が起きるか分からない。
福島原発は地震に耐えた――というが、電源が失われたのは間違いないのです。
安倍首相は世界最高基準を言うが、それならなぜ、万全の安全基準を掲げていた福島原発事故は防げなかったのでしょうか。

事故が起きたら日本はどう責任を取るのか。
トップセールスといっても、たかだか3000億〜4000億円。
事故が起きれば損失は数十兆、数百兆円単位です。

酷事故を起こし、いまだに事故原因も分からない日本が他国に原発を売るなんて、道義的にも倫理的にも許されることではありません

 その電源喪失の理由も、津波なのか、地震なのかを国会事故調が原子炉建屋の非常用復水器を調べようとしたら、東電側は「暗くて見えない」「危ない」とウソを重ねて妨害した。

つまり、本当の事故原因は分かっていない。
五輪招致をめぐって暴言を吐いた東京都の猪瀬知事といい、“死の商人”と化した安倍首相といい、親日国で知られたトルコ国民も日本の政治家の“狂乱”ぶりに呆れているのではないか。
posted by 小だぬき at 02:11 | Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も呆れてます
何やってんの?って感じです。
Posted by みゆきん at 2013年05月10日 13:50
福島や被災地の復興もまだできていない。
原因も燃料の取り出しや廃炉の道筋もハッキリしないのに 輸出ですものね・・・。
トルコ政府・日本政府は 狂っています。
Posted by 小だぬき at 2013年05月11日 14:37
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