普及率が伸び悩むワケ
2013.07.01 17:00 NEWSポストセブン
ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許が切れた後に、同じ有効成分を使って製造・販売される薬です。
特許料がない分、価格が安いのが最大のメリットです。
有効成分が先発品と全く同じなので「安くてお得な薬」と思っていらっしゃる方も多いでしょう。
ところが、「有効成分が同じだから、作用もすべて同じ」と考えると、実はそうではありません。
ジェネリック医薬品には有効成分以外に異なった点があり、“薬の効果にばらつきがある”のです。
価格の安さと引き換えにその効果のばらつきというリスクを負うことになります。
先発医薬品の開発には膨大な開発費と時間がかかるため、構造や製造方法など特許権を取得しています。
問題は、その特許権にはいくつかの種類があり、ジェネリック医薬品で特許が切れたとされるのは薬の有効成分にかかわる”物質特許”だけなのです。
ほかにも薬の成分を溶けやすくしたり安定させたりする添加物についての”製法特許”や、薬のコーティングなど剤形についての”製造特許”があります。
また、たとえ製造特許の有効期間が切れていたとしても、先発メーカーが製造方法を詳しく公開することはないので、製造方法の不明な部分を後発メーカーは独自の技術で補って製造しています。
添加物が変わると、薬の溶け方や吸収のされ方が異なります。
薬の形状も、錠剤、カプセル、粉状などさまざまで、同じ錠剤でもコーティングの仕方によって吸収のされ方や速度が変わります。
つまり、添加物や剤形が変わることで、薬の溶け方や吸収の速度が変わり、有効成分の分解のされやすさが変わってきます。
そのため、ジェネリック医薬品は、先発品と同じ有効成分であっても薬の作用が変化して“効きすぎや効果不足”といった現象を招くことがあるのです。
大きさや味、においなどが異なる場合もあります。
ジェネリック医薬品は有効性の試験はあっても安全性の試験はないといわれています。
日本でのジェネリック医薬品のシェアは22.8%(平成23年9月の薬価調査に基づく集計値)と、6割を超える欧米諸国と比較すると普及は進んでいません。
医師がジェネリック医薬品を明確に否定する処方箋を出さない場合は、薬局で購入する患者に、ジェネリック医薬品を選ぶかどうか尋ねられることもあります。
その際は、効果が全く同じではないことを理解して、医薬品の投与期間や金額差に応じて考える冷静さが必要です。
「ジェネリックでお願いします」のシールをもらったので
保険証や診察券にはっています^^
この記事を読み、納得しました。
ジェネリック薬品ほど 本来 薬事審議会で治験承認が必要だと思います。
厚労省の姿勢に一つ疑問が増えました。
多くの薬害が起こったら 取り返しがつかない問題だと思います。
高い薬代が払えなくて、ジェネリックの人も多いと思うけど、効果が違う?
何だか心配になってきた・・・。
だって、病院で勧められる時
まったく同じ成分で効き目も同じように言われたよ。
だけど・・・何となく気が進まなくて
ジェネリックは選択したことないの。
だって開発してきた製薬会社の利益が減ったら
次の開発に障害が起きそうでね。
それはやはり長い目で見たら良いとは思えなくてね。
問題は 薬を開発した会社が ジェネリックとして再販売をしているのではないということですね。何か不透明さの残る 薬事行政だと思います。
和香ママさんへ
今までの姿勢が正解といえそうですね。新薬ですら副作用が出る恐れがあるのに、成分が同じでも不安定さの残るジェネリックは より危険といえそうです。開発会社のジェネリックなら 実績があるので安心なのですが・・・・、ジェネリック会社の良心を信じるしかないというのは 私も嫌です。
国が医療費抑制だけでなく 健康もジェネリックで保障しているとは 到底思えないのです。