余録:おなじみの「シルバー川柳」で…
毎日新聞 2013年09月16日 00時03分
おなじみの「シルバー川柳」である。
「暑いのでリモコン入れるとテレビつく」(75歳女性)、
「お医者様パソコン見ずにオレを診(み)て」(74歳男性)。
わかるわかるとうなずく方も多かろう。
この川柳、公益社団法人全国有料老人ホーム協会が毎年募集し「敬老の日」に向けて入選作を発表している
▲右の2作は今回と過去の入選作など約90句を収めて今月刊行された「シルバー川柳3」(ポプラ社)から採った。
この本の表紙を飾ったのは56歳の女性の作で
「来世も一緒になろうと犬に言い」。
言う人が男性か女性かは不明ながら、老いのさびしさは男女を問うまい
▲そんなお年寄りの孤独を癒(い)やし、言語・身体の障害改善にも役立っているのがセラピー犬だ。
国際セラピードッグ協会の大木トオル代表(62)は、訓練した犬たちを連れて高齢者らの施設を訪問している。
多くは殺処分寸前で引き取った犬たちだ
▲ブルースシンガーとして滞米経験が長い大木さんは米国で「動物介在療法」を学んだ。
日本に導入すると、自力歩行をあきらめた高齢者が犬と一緒の訓練で歩けるようになり、腕を動かせない人が犬をなでようと努めるうちに一人で食事ができるまでに回復した
▲「人は犬に心を開く。犬のすごさです。
なじみのセラピー犬を枕元に呼び、『ありがとう』と言って亡くなった人もいます」。
そう語る大木さんは犬たちを連れて福島へ通う。
仮設住宅で孤立した高齢者の自殺が目立つという
▲川柳では表現しがたい過酷な現実。
一度は人に殺されかけた犬たちが、今は人を慰め、死のふちから救おうと頑張っている。
私たちも負けてはいられない。
2013年09月17日
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さて私の選んだ第一位は・・・
暑いのでエアコン入れたら、テレビが点いた
きゃははヾ(⌒▽⌒ )ノ彡☆ばんばん!