いざというとき、鳴らない…
2013年10月10日 東京新聞
子どもたちが身を守るために携帯している防犯ブザー。
いざというとき、大きな音で周囲に非常事態を知らせ、近づく不審者を威嚇する効果があるが、適切な管理と鳴らす練習をしていないと使えない可能性がある。 (寺本康弘)
「小学生の娘に持たせるために買った防犯ブザーが半年たったら鳴らなくなった」
全国の消費生活センターには、防犯ブザーに関する相談が、二〇〇八年九月から今年七月末までに三十七件寄せられている。
国民生活センターが本年度、小学生が一年以上使用している防犯ブザーを調査した結果、53%で「音が鳴らない」、または「音が小さい」という異常を確認。
このうち三分の一の原因は電池切れだった。
保護者を対象にしたアンケートでは
「電池交換をしたことがない」
「ブザーの点検をしたことがない」という回答が多く=グラフ、管理する意識は低い。
同センターによるテストで、市販の十種類各十個を一メートルの高さから落とした結果、六回の落下で、五種類に鳴らないものが出た。
電池工業会(東京都)によると、防犯ブザーは主にアルカリのボタン電池が使われている。
同会では「音を鳴らしていなくても夏の炎天下にさらされたりすると、一年に10%から15%消耗している恐れがある。
さらに国産に比べ、アジアなど外国産の電池では劣化しやすい場合がある」と指摘する。
さらに、「雨などでぬれると内部で電流がショートしたり、さびたりして使えなくなる可能性もある」と注意を呼び掛ける。
国民生活センターの担当者は「商品にあらかじめ付いている電池は動作確認用のものが多く、確認後は速やかに新品にしてほしい。
そして最低でも月に一度は音が鳴るかどうかと、音の大きさの確認が必要になる。
子どもには乱暴な扱いをしないように注意して」とアドバイスする。
非常事態にブザーを実際に使える子どもは少ない。
「現状は防犯ブザーをもらって終わりになっている」と説明するのは、NPO法人日本こどもの安全教育総合研究所(東京)の宮田美恵子理事長。
宮田さんが〇九年度、小学生を対象にしたアンケートでは、不審者から「声掛け」や「つきまとい」などを受けたとき「ブザーを鳴らした」のは1・9%にとどまった。
そもそも非常時にブザーを持っていたのは32・7%だった。
宮田さんは「緊急時には体が固まって動かなくなる。使い方を習うだけでなく一人一人が鳴らす体験をすることが大切。
家庭で鳴らしたり止めたりを訓練してほしい」と助言する。
携帯するときはランドセルの肩ひもの胸部分に付けたり、手に近いズボンのベルト穴に付けるのが良いと推奨している。
ランドセルなんかに引っ掛けて、けど使う事がないのを祈りたいわ。
防犯ブザーを広く大人まで待ち歩くことができれば、ストーカー被害や陰惨な殺人事件は 予防できたかもしれない事例が多すぎます。神奈川では県警のお巡りさんの方が怖い・・なんていうほど不祥事の山です。 困ったものです・・・
カノッチさんへ
さっそく 特許申請をしましょう。過去 学校が配ったんだから電池交換もしろ!! などという親がいました。
アイデアが生きるのであれば、学校の負担も少しへるかな・・