2013年11月19日

(秘密保護法案)警察・公安情報は除外を 江川紹子氏

(秘密保護法案)
警察・公安情報は除外を 
ジャーナリスト 江川紹子氏
2013年11月18日18時29分 朝日デジタル

 警察や公安調査庁だけでも、特定秘密保護法案の対象から外すべきだ。

防衛省、外務省の秘密は大臣が責任を持つので、政権交代があれば顔ぶれは変わる。

だが、警察庁や公安調査庁の組織の長は官僚。永遠に組織優先の判断がなされる。


 共産党に対する盗聴事件など、警察や公安は違法な捜査も隠せるとなればやる。

私自身、オウムを取材していたときに、盗聴されたと感じることがあった。

五輪を控え、テロ防止が最大の目標になる。
多くの人を盗聴し、メールを盗み見るのではないか。
広く網をかけて絞り込むのが、彼らの手法だから。


 安倍政権を信頼して、恣意(しい)的な運用はないという人には、その人にとって最悪の政権ができたときにこの法律がどう機能するかと聞きたい。
法律はいったんできたら、どう使うかは権力者次第だ。


 中曽根政権の国家秘密法案のころは、戦争体験者がたくさんいて、戦争のにおいがするものに敏感に反応した。

新聞はこぞって批判し、私も神奈川新聞で連載した。
いまはその動きが弱まっている。メディアも動きが遅かった。
論調が違っても共闘できる部分はあるはずだ。


 報道に関して言えば、「出版または報道の業務に従事する者」の取材の自由を保障するとは言っている。
私のように継続的に活動しているフリーランスも報道に従事する者と認定されるようだ。

じゃあ、新人は。ライター志望者が、他の仕事で生計をたてながら潜入ルポをしたら処罰の対象になるのか。
ブログやフェイスブックで情報発信する人もいる。
いまの時代にそぐわない。


 いまの状況で廃案にするのは難しい。
各種世論調査では反対が多数派だが、政権は、これで世論を押し切っても影響はないと思っているだろう。
では、警察も公安調査庁も機密の対象になるような最悪の事態を避けるためにどうするか、という現実路線も必要。
あきらめたら終わり。より悪さを少なくするのも大事だ。
      (聞き手・古田大輔、林幹益)

     ◇

 えがわ・しょうこ
 1958年生まれ。ジャーナリスト。
新聞社勤務を経てフリーに。
坂本弁護士事件などオウム真理教問題の取材で菊池寛賞を受賞。
冤罪(えんざい)問題にも詳しい。

posted by 小だぬき at 02:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小だぬきさん、こんにちは。
昨日の記事にコメントしたのですが、失敗してしまったようで、こちらにもう一度。^^;

外からの攻撃から身を守るとか、盗まれないようにするとかは必要だとは思います。(その前に、攻撃されないような関係をつくるとかの努力が一番ですが)
民主主義を守ることも必要。
問題は、政府が本当に民主主義を貫こうとしているか、戦争を回避しようとしているかということだと思います。
政府が権力や欲、エゴに負けず高い精神性をもち、国民一人ひとりの身になって考えているか、国民一人ひとりを大事に思っているか。(国家の為に国民に犠牲になれ、ではなく。国家=国民)
自分の為、自分の政党、権威の為の政治になってないか、ということだと思います。
日本の為と信じているのだろうとは思いますが、それが絶対だと思わず、謙虚にやってもらいたいと思います。日本だけでなく、世界のみんなの幸せのためになることをがんばってもらいたいと思います。
「権力」はこわいものです。
Posted by まる at 2013年11月19日 10:14
ちゃんと届いていますよ。
政府の御用学者・評論家は 国防=統治機構を保持する としています。沖縄戦を教訓にしても 戦争で多大の被害をこうむるのは「国民」です。

まるさんの心強いコメントに感謝します。
Posted by 小だぬき at 2013年11月19日 12:27
江川しょうこさんも、オウムに狙われた人だよね?
Posted by みゆきん at 2013年11月19日 15:43
坂本弁護士が 横浜弁護士会所属で自宅も横浜であったことから 神奈川新聞の調査報道が長く連載されました。TBSテレビが オウムに 坂本氏インタビューのビデオをオウムに渡していたこともスクープしていました。終始一貫 オウムの教義や麻原彰晃に疑問を持ち 追究し続けました。彼女のような現場でコツコツ取材するジャーナリストが少なくなったのは残念です。
Posted by 小だぬき at 2013年11月19日 18:26
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