否定にめげず、実を結ぶ
「今日だけは頑張ろう」
一進一退、論文まで5年
2014/01/31 16:46 共同通信
世界的な英科学誌から一度は「歴史を 愚弄 (ぐろう) している」とまで否定された研究が実を結んだ。
スタートは2008年、留学先の米ハーバード大の実験室だった。
結果に首をかしげる周りの研究者。
20代半ばだった理化学研究所の研究ユニットリーダー 小保方晴子 (おぼかた・はるこ) さん(30)はめげずに実験を積み重ね、画期的な成果につなげた。
「誰も信じてくれなかったことが何より大変だった」。研究発表の記者会見で、小保方さんは報道陣を前に振り返った。
ハーバード大の担当教官の助言を得て、極細のガラス管を使ってマウスの脳や皮膚などさまざまな細胞から幹細胞を取り出す実験を進めた。
すると想定以上の幹細胞が取り出せた。
細胞は細い管を通ることでストレスを受け、いろいろな細胞に変化する前の幹細胞に戻っているのではないか―。
だが実験は一進一退。共同研究者も見つからず「泣き明かした夜は数知れない。今日だけは頑張ろうと思って続けた」。
当時理研にいた 若山照彦 山梨大教授(46)との出会いが研究を大きく進めたが、英科学誌ネイチャーへの最初の論文投稿では「何百年の細胞生物学の歴史を愚弄している」と厳しい反応だった。
2度目の投稿で論文が受け入れられるまで、最初の実験から約5年を要した。
千葉県松戸市の出身。
高校時代にたまたま手にした科学雑誌の特集記事を読み「社会に貢献できる」と再生医療に強い興味を持った。
進学した早稲田大では応用化学を専攻。
実験対象は東京湾の微生物だった。
指導教官から「今ならまだ専門を変えられる」と声を掛けられ、東京女子医大で細胞の培養を習い、再生医療への道を歩み出した。
第一線の研究者ら周囲をうならせた成果だが
「まだ何もできていない。数十年後とか100年後の人類社会への貢献を意識して研究を進めたい」と将来を見据える。
「お風呂の時もデートでも四六時中、研究のことを考えていた」というほどの研究の虫。
実験で着るのは白衣ではなく、祖母からもらったかっぽう着。
「おばあちゃんに応援されているような気がするから」と語る。
実験室の壁はピンク色に塗り替えた。
机や棚にはムーミンのグッズがあふれ「女子」の側面をのぞかせる。
研究室にはペットのスッポン。
「この子が来てから実験が軌道に乗ったので幸運の亀なんです」と笑顔を見せた。
私も母のエプロンが形見だよ
その母も、昔は、かっぽうぎだったよ
探すかな(*^^*ゞ
今時の女子力だd(^-^)ネ!
実用化までは遠いようですが 夢のある研究ですね。
かっぽう着という懐かしい言葉と女性らしい粘りには脱帽です。各臓器の異常の私には希望がもてる発見ですし 形成外科などの火傷治療などにも応用できそうですね。
凄い研究と感動いたしましたが、あまりノーベル候補と持ち上げるマスコミは嫌ですね。汗)
日本の女性の力もすごいと思いました。!また日本もまだまだ捨てたものではないということだと誇りを持つべきですね~~!!