(SPA! ) 2014年2月5日(水)配信
今年も流行中のインフルエンザ。
マスクの着用、うがいや手洗い、十分な睡眠などの体調管理が予防策として一般的だが、一昨年あたりからインフルエンザ予防策として注目されているのが、乳酸菌の予防効果。
乳酸菌を日ごろから摂取してカラダの免疫を高めておけば、インフルエンザにかかりにくくなるという。
実際にスーパーやコンビニの売り場に足を運んでみると各社各様、実にいろいろなネーミングの乳酸菌入り商品が並んでいる。
一見同じように見えるが、どれも同じような効果を得られるのかといえば、そうではない。
そもそも人間には、細菌とウイルスを見分けて防御システムが働く免疫機能がある。
なかでも重要な枠割を果たしているのが、免疫細胞のなかでも1%に満たないpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)と呼ばれる免疫細胞。
pDCは体内でウイルスを発見すると、I型インターフェロンという抗ウイルス物質を出してウイルスの増殖を防ぐとともに、ウイルス攻撃を得意とする免疫細胞にウイルス排除の指令を出して体全体の免疫を高めるのが特徴だ。
要するにpDCがウイルス排除の起点になっているというわけだ。
「pDCは、ほかの免疫細胞に比べてI型インターフェロンを多く産生します。
理化学研究所で行われた研究によれば、生体が病原体に感染すると、最初にpDCが感知しI型インターフェロンの分泌をコントロール。
免疫細胞などを活性化することがわかりました」とは、免疫細胞に詳しい宮崎大学医学部の佐藤克明教授。
「ウイルスに対する防御策としては、免疫細胞の一つであるNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化する方法が知られています。
このNK細胞にもI型インターフェロンの産生能力が備わっていますが、pDCのほうがNK細胞より1000倍もI型インターフェロンを産生できる。
pDCはウイルス感染防御に関するプロフェッショナルと言えるでしょう」
実は、このpDCを活性化できる乳酸菌は、今のところ数ある乳酸菌のなかでもプラズマ乳酸菌だけ。図のように、一般的な乳酸菌は特定の免疫細胞だけを直接活性化するが、プラズマ乳酸菌は、さまざまな免疫細胞に働きかけるpDCを活性化する。
つまり免疫を高めるには、pDCを活性化するのが効率的なようだ。
取引先と交渉するとき、平社員よりも社長に働きかけたほうが効率がいいのと似ている。
そしてプラズマ乳酸菌だけが、社長であるpDCに働きかけることができるのだ。
昨年11月の日本ウイルス学会では、新たにヒトの風邪・インフルエンザ様症状に対するプラズマ乳酸菌の効果が発表された。
プラズマ乳酸菌の摂取は、今もっとも注目されているインフルエンザ予防策と言っていいだろう。
<文/日刊SPA!取材班>
2014年02月06日
再確認! 最新インフルエンザ予防策
再確認! 最新インフルエンザ予防策
この記事へのトラックバック
今年もしっかり予防接種したけど、違う風邪引きやってます。
通院の電車でうつらないようにマスクをします。