2014年02月09日

社説:ソチ五輪開幕 メダルが全てではない

社説:ソチ五輪開幕
 メダルが全てではない
毎日新聞 2014年02月07日 02時30分

 第22回冬季オリンピック大会がロシア南部の保養地ソチで開幕する

テロの恐怖にさらされ、平和を象徴するスポーツの祭典が厳戒警備の中で行われるのは皮肉だ。

東京で2度目の夏季大会が開催されるのは6年後。
日本選手に注目するだけでなく、政治との関係やオリンピックの意義やあり方についても考えたい。


 ソチ大会はプーチン政権が威信をかけた国家事業になっている。
ロシアは今回、「スポーツ大国」の復権を狙い、世界3位以内の金メダル数を目標に掲げている。
達成のため、メダルを獲得した代表選手に報奨金(金は約1240万円、銀は約775万円、銅は約527万円)を授与する。日本の4〜5倍だ。


 「スポーツ立国」を目指す日本も2020年東京大会で世界3位以内の金メダル数を目標に掲げている。

先月末、大会組織委員会の森喜朗会長が強化費の充実を要望した際、安倍晋三首相は12年ロンドン大会で英国が金メダルを29個獲得したことを挙げ、「英国は日本より人口が少ないのだから、日本はそれ以上取らないといけない」と激励したという。


 だが、国家による関与はいいことばかりではない。


 ロシアは10年バンクーバー大会で金メダル数が3個と過去最低の成績に終わった。
当時のメドベージェフ大統領がロシア・オリンピック委員会会長やスポーツ相のほか、複数の競技団体幹部の辞任を要求する問題に発展した。
選手の強化に巨額の資金を投入したが、見合うだけのメダル数を獲得できなかったというのが政治介入の理由だった。


 ロシアのようなことは日本では起こり得ないにせよ、行き過ぎたメダル主義がもたらす弊害には留意しなければならない。


 日本は今回、メダル総数で10個を獲得した1998年長野大会を上回ることが目標で、スキー・ジャンプ、フィギュアスケート、スピードスケートなどへの期待が高い。


 メダルの数は評価の基準だが、全てではない。
ベストを尽くしても相手が上回ることはよくある。


 観戦する側も自国の選手を応援するだけでなく、対戦相手であっても素晴らしいプレーは称賛したい。


 オリンピックはスポーツを通して相互理解を深め、平和な社会を推進するという崇高な理念を掲げた競技大会であることを改めて強調したい。
そこが世界選手権やワールドカップとの大きな違いなのだ。


 日本選手は選手村において多様な価値観を持つ他国の選手と積極的に交流し、生涯の付き合いとなるような友人をつくってほしい。

帰国後はソチでどんな出会いがあって、何を学んだのかを語ってほしい。

posted by 小だぬき at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こだぬきさん、おはようございます♫ 。

つれづれ日記、良い事が書かれてあります。

私もスポーを愛し、スポーツをして来た人間として思っている事は、
「スポーツで何を学ぶか」だと思っています。
1位も良いでしょうが、負けた時の悔しさが、
人生にどれだけ役に立つか計り知れないと思います。
負けて悔しさを感じるからスポーツは良いんですね。
小たぬきさんのつれづれ日記、有り難うございました。
今日もお元気にお過ごし下さい。
Posted by masa at 2014年02月09日 10:02
ありがとうございます。
日本はスポーツ施設や公的コーチがいないため、選手たちは 苦労して練習場を見つけ 費用の負担も大きいです。
競技人口を増やすためにも 「場」「費用」「コーチ」の援助は欠かせません。

役員は選手のために存在するのに 待遇などが選手よりいいのは納得できません。
これからもよろしくお願いいたしします。
Posted by 小だぬき at 2014年02月09日 12:59
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