[なっ解く]銭湯、温泉の入り方
2014年2月20日 読売新聞
湯汚さず 周囲に気遣い
銭湯や温泉などの入浴施設では、何気ない行動が他人に不快感を与えることがある。
気持ちよく過ごせるよう、改めてマナーを確認したい。
体を洗い流さず、いきなり浴槽に入る、シャワーを周囲に飛ばしながら使う、浴槽を独占するように長湯する――。
東京都文京区で銭湯「ふくの湯」を経営する村西彰さんは、最近こうした利用者が増えたと感じている。
客同士がけんかになったり、長湯しすぎた客が倒れてしまったりというトラブルも度々あるという。
村西さんが副理事長を務める、東京都公衆浴場業生活衛生同業組合では、「浴槽に入る前に身体を洗い流しましょう」「周りの人に湯水がかからないようにしましょう」などと書かれたポスターを組合員に配り、利用者にマナー向上を呼びかけている。
村西さんは「みんなで使うお湯を汚さない、人に迷惑をかけないというのがマナーの基本。
銭湯を利用する機会が減り、他人へのちょっとした気遣いを忘れてしまった人が多いのかもしれません」
首都圏と関西、東海地方の日帰り温泉やスーパー銭湯を紹介するウェブサイト「ぽかなび.jp」(http://pokanavi.jp)編集長の上沢卓美さんは「知らずに、マナー違反をしている人が多い」と話す。
例えば、体を拭かず、びしょぬれのまま脱衣所に出るのは、滑ったり、体から落ちた滴が他人に不快感を与えたりするのでマナー違反だ。
だが、「なぜいけないのか分からず、脱衣所に出る前に、手持ちのぬれタオルを絞って体を拭く対処方法すら知らない人もいる」という。
他にも、サウナの後、汗を流さずに水風呂に飛び込む、浴槽の中で体をこするなどは、「湯や水を汚すことになると気付かず、無意識にやってしまう可能性もあります」。
上沢さんは、24項目のマナーを「入浴の心得」としてまとめ、ユニークなイラストを添えて同サイトで公開している。
入浴施設を利用したときに目にしたり、取材の際にスタッフから聞いたりした話を元にした。
「誰もが、楽しみに来たお風呂でいやな思いをしたくないはず。気持ちよく過ごすためにも、マナーを知っておきましょう」
◇ ◇ ◇
・浴槽に入る前に体を洗い流す
・浴槽内でタオルや石けんを使わない、体をこすらない
・周りの人に湯や水がかからないようにする
・毛染めや洗濯はしない
・脱衣所やサウナに入る前に体をよく拭く
・湯や水を出しっぱなしにしない
・体調が悪いときは入らない
・子どもから目を離さない、遊ばせない
・使った洗面器、いすなどはざっと流す。ゴミや髪を残さない
・おもちゃや美容グッズ、雑誌、飲料などを持ち込まない
(村西さん、上沢さんの話より)
その通りよ
身体を洗って、髪が長い人は髪を結って浴槽に入ります♪
温泉街の芸子さんが 男湯に入るのは大歓迎ですが・・。