勉強嫌いの子どもに
やる気を起こさせる方法はあるか
2014年6月26日 東京新聞「筆洗」
勉強嫌いの子どもにやる気を起こさせる方法はあるか。
「とにかく前向きな言葉をかけ続けてください」。
先日お会いした進学塾経営の坪田信貴さんにこう教えられた。
叱るな、怒るな。
褒めなさいという
▼「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(KADOKAWA)という、失礼ながら「身も蓋(ふた)もない」題の本を書いている。
題名のままの実話で、この子は聖徳太子を「せいとくたこ」という太った女子だと思っていたと紹介している
▼「そうはおっしゃいますけどね」。
「叱るな」に言い返す。
「小学生で宿題もやらない場合はどうなんですか。怒るべきでしょう。普通」。
「いいえ。一緒にやってみようと言ってください。あくまで前向きに」
▼本当かとまだ疑う。
みんな叱られて大きくなった。
おしりを叩(たた)かれて机に向かった。
「今の子は違います」と坪田さんは断言する
▼戦後から高度成長期。
苦難に勝てば、良いことが待っているという空気を子どもでさえ感じられたので、「勉強しろ」にも耐えられた。
逆に生まれてこのかた、ずっと景気の悪い時代に育った子はその先の良いことが想像できない。
叱られると、激励ではなく「痛み」としか感じないという。
分かる気がする
▼敗退したサッカーの日本代表。世間の風は厳しいが、ここは「良いところもあったよ」と書いておく。
無理やり覚えろって言う
無理強いするから嫌いになると思う
私は嫌いな先生の学科は嫌いになった
嫌いな学科も先生が好きだと好きになったわ♪
元職の小学校教員として 勉強・学習嫌いはいないと信じます。好奇心をいつまでも持ち続けたいですね。