2014年07月16日

喜べない「退院・転院」準備

14日 14時に 救急救命室から一般病棟に 父が部屋替えになりました。

急性期患者・重症患者受け入れ病院のため、「脳死」とはいえ、血圧と呼吸が「悪いなりに安定」しているために 一般病棟に異動
して 療養型病院に転院する準備のための病棟異動です。

今日、16時から 「医療相談室」にて 転院に向けての相談がはじまります。

その間、重大な決断を問われました。

心臓が動いている、死期の長短の段階、後期高齢者医療から介護保険に移行する症状になるとの説明を受けたうえ、家族として「延命」をどう考えるかが聞かれました。

家族としては 正直 ゾンビになっても生き続けて欲しいいという思いと、早く苦痛をとり 仏として送りだしたいという思いが複雑に交差しています。正直時間が欲しいと 主治医に話しました。

ただ 父には申し訳ないのですが、植物状態のままへの 延命措置は望まないとだけ伝えました。

15日に 要介護1で入院した父の介護認定変更手続きを妹に頼み、要介護2の母と留守番。

母も認知症が進行しているのに「お前が倒れたら大変、自分の体を大事にして 少しでも寝なさい」と、度々 母としての注意。

いつもは 昼間は寝て、夜に眠れなくなる母が、朝から「お前が心配で眠れない」と長男を思いやり 妹によると 初めて昼間に起き、食事も薬もきちんと飲んでくれたとのこと。

そして、母は、父が 穏やかな顔で見つめている姿を見たとのこと、涙が自然にでてくることを 妹に話したとのこと。

妹は 母の介護と嫁ぎ先の二足の草鞋で 疲れがでていて 最近 冷たく怒ったりしたことが多かったけれど、昨日は 母娘の会話の時間を過ごせたと話していました。

「命」の不思議さですが、倒れる前の父は、心筋梗塞・心臓肥大・動脈解離・前立腺癌などで 苦しんでいたのに、脳死になってからは、その心臓が 今日で13日間 度々不整脈が表れていますが、血圧・心拍・呼吸を維持しています。

本人の生命力以外の 延命処置はしないという決断が正しいのか 誤っているのかは 心が揺れますが、重たい決断です。

医療では 急性期の心停止を防ぐまでが 医療行為の限界で、今後は 医療というより介護の分野になるとのこと。

意識を取り戻す可能性がゼロの現実、死亡宣告されるまで 家族に考える時間を与えてくれている父。

何が日々できるのか、毎日 見舞いで父への声がけや身体を触りながら考えている小だぬきです。
posted by 小だぬき at 07:14 | Comment(5) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
心中お察し致します。

あたし母が持病で入院を繰り返すたびに母の希望もあり、
延命処置をしないよう頼みました。
これは妹の希望でもありました。

その母も1月17日、静かに浄土へと旅立ちました。
あたしんちは新暦でお盆を迎えます。
昨日、霊園の本堂で母の新盆供養を行いました。

今朝は送り火を焚き父母の霊を浄土へ送りました。
Posted by 紋狗 悠之輔 at 2014年07月16日 14:44
私も家族には伝えてあります
延命はしないで欲しいと
不自由な身体から抜け出して自由になりたいから
もしも父だったら・・・・
やっぱり同じだと思います。
Posted by みゆきん at 2014年07月16日 18:09
小だぬきさん、ご自分の体調もしっかり管理してね。
共倒れは大変だから。
Posted by みゆきん at 2014年07月17日 15:07
お父さんと一緒に過ごすことのできる機会と時間をどうか大切になさって下さい。
Posted by カノッチ at 2014年07月18日 16:32
小だぬきさん、大変ですね。自分のことで恐縮ですが、
わたしは延命措置をしないようにと今から文書で書き留めております。お父さんに苦しい思いをこれ以上させたくないとお感じならそうすることが良いですよね。
ただお父さんの様態ですから、その過程で自然に感じたりご自分で考えたりしていると必ず決断できるのでしょうね。自分を労わりながら流れの中でさすりながらお二人の納得した状態を探してほんとにご立派です。。祈っています。ご自分も大切にしてくださいね。
Posted by テイフアニー at 2014年07月19日 18:57
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