私は 義務教育小学校の元教師として、「学齢主義」を超え「学力主義」に制度を変えなければ、以下の毎日新聞「社説」の問題意識前のことが 解決されない恐れを感じます。
一度 卒業証書を受けてしまうと「学び直しの再入学が不可能」になっている現状です。
今の学校は、出席日数が足りていれば 進級・卒業させる「学齢主義」です。
ある程度 生活に余裕がでてきたり 必要性が生じて「学び直したい」と思っても 卒業資格が「再入学」を許さない硬直したものになっています。
人間とは不思議なもので、何らかのきっかけで「知りたい・調べたい・出来るようになりたい」という知的好奇心が猛烈に出るものです。
でも、名目的にも 義務教育の卒業証書を受けてしまうと 義務教育の再入学・再履修は認められません。
私は 卒業資格より卒業学力が 保障されるような 弾力的な制度設計がないと 「学校を卒業しているのに ○◇もできないのか」という状況が固定化してしまうと考えます。
その犠牲になっているのが「荒れる高校生・高校」ではないかとも思います。
夜間中学は、学び直したい「卒業生」の「再履修」の機会保障としても 議論されなければ、意味を持たないと思っています。
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夜間中学 まず「1県1校」実現を
毎日新聞「社説」2014年10月07日02時32分
何らかの事情で義務教育を終えられなかった人のための夜間中学を全国的に拡充しようという動きが出ている。
これを推進しようという超党派の議員連盟が発足、最低でも各都道府県に1校開校する方向で次期通常国会に議員提案する構えだ。
夜間中学、正式には「中学校夜間学級」は、戦後の混乱期に開設されたのが始まりだ。
中学校の2部授業という位置づけで、学校教育法施行令に基づき設置されている。
昨年9月現在で、大阪、東京、神奈川など8都府県に31校あり、約2100人が在籍しているが、潜在的な需要者は数十万人にのぼると見られ、開設のない自治体や自主運営グループなどから増設の陳情が多く出ている。
こういった流れを受けて4月には自民党から共産党までの国会議員49人が「夜間中学等義務教育拡充議員連盟」を作り、8月には全国夜間中学校研究会とシンポジウムを共催、5年間引きこもりの生徒が夜間中学にやっと自分の場所を見つけた体験談や、在日韓国人のおばあさんが字を書けるようになった喜びについて語り、拡充の必要性を訴えた。
一方で、夜間中学の現場も大きく変化している。
定住ないし就労ビザ、家族ビザの外国人労働者やその子どもたちが利用するケースが急増しているのだ。
例えば、都内のある夜間中学は、生徒数68人を国籍別にすると、ネパール36、中国11、フィリピン4、インド3、バングラデシュ、タイ、ミャンマー、トルコ各1という多彩さ。
日本人は10という構成だった。
年齢は15〜19歳が44人と多い。
外国人の入学資格は、母国での就学年数が9年に満たない者で、入学相談の折に必ず短期ビザでないことをチェックする。
授業をのぞかせてもらった。午後5時半から8時50分までの40分刻みの1日4時限授業。途中入る30分間の給食時間はにぎやかだ。
生徒10人程度に1人の先生がつく少人数学級のためか、生徒たちの熱心さが伝わってきた。
教師の中には昼より夜間中学を志望する人もいる、という。
1県1校の夜間中学拡充構想については、すべての国民に教育を受ける権利を保障する憲法26条の趣旨からして賛成したい。
ただ、外国人生徒急増をどう考えるか。
外国人の義務教育に税金をあてることについて国会できちんとした議論をして、その意義を明確にしてもらいたい。
いろいろな考えがあるだろう。
ただ、今後日本の社会・経済にとって外国人の存在が大きな位置を占めることを考えると、世界的に定評のある日本の義務教育を世界の子どもたちに提供することは魅力的な仕事である。
それはまた日本のソフトパワーの一つになるのではないか。
タイムワープして子供時代に戻りたい(*^^*ゞ
卒業証書が邪魔になり 近くの学校へ聴講生でもいいから受け入れてもらえると 自分のつまずいていた点も解決し 学ぶ楽しさを取り戻せると思うのですが・・。