2014年11月23日

法が民意にきちんと基づいているかが肝心

法が民意にきちんと基づいているかが肝心
2014年11月22日 東京新聞「筆洗」

 永田町の大音声の万歳でかき消されそうだが、しかと覚えておきたい万歳がある。
わずか六日前、沖縄で響いた万歳だ

▼普天間飛行場の辺野古移設が焦点となった知事選で万歳をしたのは、移設に反対する翁長(おなが)雄志さんだった。
推進派の現職候補に十万票の差をつけた勝利は沖縄の民意を明確に示したが、官房長官曰(いわ)く「法治国家として(移設を)粛々と進めていく」

▼今の知事が既に辺野古の埋め立てを認めているのだから、法的には何の問題もないとの言葉だ。
だが翁長さんは承認手続きに法的な過ちがなかったかを見直し、場合によっては承認を撤回すると言っている。
法の理と民意にかなう姿勢だろう

▼いま心配するのは、より根本的な「法治」をめぐる問題だ。
法治国家を『日本国語大辞典』で引けば、<国民の意志によって制定された法律に基づいて、国家権力を行使しようとする政治理念>とある。
つまり、法が民意にきちんと基づいているかが肝心だ

▼そのためには公正な選挙が欠かせないのに、一票の不平等が根本的に正されぬまま、再び総選挙となった。
投開票が終わればまた、「この選挙は違憲で無効ではないか」を問う裁判が各地で始まる

▼衆院選が違憲と判断されれば、国会でつくられる法律自体の正当性が大きく揺らぐ。
そういう「法治国家」の危機を思うと、永田町の万歳の響きもむなしい限りだ。
posted by 小だぬき at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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