2014年12月07日

『高齢受刑者』急増!出所しては舞い戻るの繰り返し...食っていけずまた犯罪「負の連鎖」

私見「クローズアップ現代」
『高齢受刑者』急増!
出所しては舞い戻るの繰り返し...
食っていけずまた犯罪「負の連鎖」
2014/12/ 6 12:00 J-CASTニュース

*NHKクローズアップ現代
(2014年12月4日放送
「犯罪を繰り返す高齢者〜負の連鎖をどう断つか〜」)

全国の刑務所で高齢の受刑者が急増している。
65歳以上が20年前の5倍、2200人にもなり、介護施設並みのケアも必要になっている。
深刻なのはこれら高齢受刑者の大半が再犯であることだ。

出所後、社会に受け入れられず、貧困からまた罪を犯す、負の連鎖の果てだ。
どうしたらこれを断ち切れるのか。


3回服役したという千葉の70代の男性は典型だ。
初犯は65歳のときだった。
20年間経営してきた会社が倒産して、生活のためくず鉄を盗んだ。
2年間服役して出所したが、前科者に就職口はなかった。
家族からも疎外されて、生活保護も知らず、70歳、73歳とさい銭泥で捕まった。

府中刑務所の65歳以上400人!10年で2倍―認知症や介護など9割が要治療

先月(2014年11月)に発表された犯罪白書では、昨年65歳以上の検挙者は4万6243人。
全体の数は減っているのに、高齢者は増えている。

高齢者の犯罪には2つの特徴がある。
万引きや無銭飲食などの軽犯罪の積み重ねと再犯だ。

7割が5年以内に刑務所に舞い戻る。
負の連鎖から抜け出せないのだ。
受刑者数で全国一の府中刑務所の65歳以上の受刑者は400人。
10年で2倍だ。
9割が何らかの治療を受けている。
認知症もいる。要介護者もいる。

職員が体を拭き、おむつを交換する。あたかも介護施設である。
亡くなった受刑者は5年間で78人。
引き取り手のない人の供養も刑務所が行っている。
医療費、特別食、外部入院の世話と、職員の負担も限界に近い。

出所後、振り込め詐欺グループに取り込まれた例もある。
昨年逮捕された71歳の男性は現金の受け取り屋だった。
公開手配された者もいる。

3回逮捕された80代の男性は「簡単な仕事だ」と誘われた。
やはり出所後に仕事のない連中だったという。
「生活のためやむをえず」と話す。

元刑務所勤務で龍谷大学大学院の浜井浩一教授は、「日本の司法制度は罰を与えて罪を償わせる。
そこで終わりなんです。

司法が社会制度から孤立していて、受刑者の更生という観点が薄い。
社会に戻った時どうするか、罪の原因を考えないと再犯防止にならないと思います」と語る。

東京地検は社会福祉士を採用―服役前から生活支援

司法と福祉を連携させる取り組みは始まっていた。
長崎県の地域生活定着支援センターだ。
出所者を福祉事務所につなぎ、生活保護や医療の手助けをする。
5年前に国のモデル事業としてスタートし、NPO法人が運営している。
ここで立ち直った高齢者は少なくない。

いま老人ホームにいる78歳の男性は、生活苦から盗みを重ね、15回服役した。
センターの支援で4年前、受け入れ先が見つかって落ち着いた。
「お世話になったから」と毎日3時半に起きて、ホーム内に新聞を配る。
「ありがとうといわれるのがうれしい」と屈託のない笑顔をみせていた。

府中刑務所は出所間近の高齢者に、社会で孤立しないための訓練と教育をしている。
「2度と帰ってこないように。刑務所が試されている」という。

東京地検はさらに進んで、全国に先駆けて社会福祉士を正規採用した。
服役させる前からの支援である。
60代後半のホームレスの置き引き事件があった。
身寄りもなく弁済もできない。
社会福祉士は「生活保護があれば立ち直れる」と社会福祉事務所につなぎ、事件は起訴猶予になった。
これまでに500人を福祉事務所につないで社会復帰させた。

浜井教授は「受刑者で、刑務所に入る前に幸せだった人は一人もいない」という。

刑務所で受刑者の貧困に始まる「負の連鎖」を見た。

「(再犯を)止める人がいないから」 老人ホームの男性だって支援がなければ16回目の服役になっていたことだろう。
彼らの社会復帰を自分のこととして考えはじめた人がいた。
日本人も捨てものではない。 ヤンヤン
posted by 小だぬき at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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