2014年12月12日

戦時体制の入り口に立った日本

日本経済一歩先の真相/高橋乗宣
戦時体制の入り口に立った日本
2014年12月12日 日刊ゲンダイ

 この国は、いよいよ戦時体制の入り口に足を踏み入れたことになる。
10日午前0時、特定秘密保護法が施行された。

 問題は多岐にわたる。
安倍政権は、昨年の法案成立から1年間をかけ、運用基準に対する意見を公募した。
国民からは、当たり前のように数多くの懸念や疑問が寄せられたようだが、不安を解消するような抜本的な変更はされていない。

聞く耳を持っているというのはポーズに過ぎず、しれっとして運用をスタートさせている。
傲慢で独善的な安倍政権らしいやり方だ。

 普段は政権批判をしないメディアですら、さすがに危機感を抱いているらしい。
安倍自民党を応援する論調が目立つ日経新聞も、10日付の社説で「知る権利を守れ」と書いていた。
マスコミの多くは、報道の自由が侵されることを恐れているのだろう。
知る権利を踏みにじり、頭から否定するような法律は容認できない。
運用に目を光らせるのは当然だ。

 そもそも国の情報は、主権者のものである。
国民が知りえない情報が存在することは許されない。
情報は公開が大原則であり、わずかに、例外的に、慎重に扱うかどうかを検討するというのが妥当である。

特定秘密を保護する前に、すべての情報を公開するという前提を徹底しなければならないはずだ。

たとえ慎重が必要とされる情報であっても、時間が経過すれば必ず公開される。
それが担保されない限り、権力者が恣意的に秘密をつくれる余地を残してしまう。
主権在民が今以上に有名無実となってしまう恐れは強い。

 国民のプライバシーも危機にさらされる。
最近は無差別に人を切りつけたり、ドラッグを服用して他人の命を奪う若者の事件を目にすることが多い。
治安の悪化を危惧しない人はいないだろう。

ただ、だからといって、怪しい若者を「テロの可能性がある」と秘密裏に調査し、行動を確認するような社会は息苦しい。

政権を批判する意見を持っている人のプライバシーを内緒で丸裸にし、あの手この手で口封じすることも可能だ。
特定秘密保護法は、国民全員を同じ方向に向かせる道具として有用なのである。

 そこに集団的自衛権の行使容認だ。
自衛隊を戦地に送ることができるようになる。

安倍政権によって戦時体制は整ってきた。
それにどうやって歯止めをかけるのか。

戦争へ向かう流れを変えられるかどうかは、今回の選挙の重大な争点でもあるはずだ。
posted by 小だぬき at 11:17 | Comment(3) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

明後日は大荒れの天氣模様のようですなぁ。
と云う事は嫌な与党が圧勝なんでしょうかねぇ。
多分そうなるでしょうなぁ。


Posted by 紋狗 悠之輔 at 2014年12月12日 11:47
ものすごい寒波がやってくる週末
選挙に行けるかしら(◎-◎)
Posted by みゆきん at 2014年12月12日 12:10
期日前も考慮しないといけない天気予報ですね。

今でも「与党圧勝」をさせるほど 有権者は投票しないと信じています。

日本人の主権者の行動が 世界から笑われないように祈るのみです。
Posted by 小だぬき at 2014年12月12日 13:11
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