2014年12月25日

元海軍兵の懸念〜自民圧勝で「戦前のような暗黒社会に」

元海軍兵の懸念〜自民圧勝で
「戦前のような暗黒社会に」
アジアプレス・ネットワーク 12月25日(木)10時0分配信

12月14日に投開票された衆院選は、自民党が291議席を獲得、公明党と合わせると326議席になり、3分の2を超えた。
これで、衆議院で可決された法案が参議院で否決されても、出席議員の3分の2以上の賛成があれば再議決し、成立させることができる。

法案だけではない。
これからの4年間で改憲も可能になるのだ。
この国は再び戦前へ回帰するのか。
かつてを知る旧海軍兵の瀧本邦慶さん(93)=大阪市東住吉区=に話を聞いた。
(新聞うずみ火/矢野 宏)

◆ 「戦争できる国」目指す選挙だった

「戦前のような暗黒社会になりますよ。
なぜ、安倍総理の下心を知ろうとしないのか。

今回の選挙の争点は経済ではない。
戦争する国になるかならないかでしょう」 瀧本さんの怒りは収まらない。

親よりも先に子どもが死ぬ。それが戦争なんです。
息子が戦死した母親は泣くこともできなかった。
『名誉の戦死をして帰ってきたのに涙を流すとは何事か。この非国民が』と言われた時代でした。

それ以上の暗黒社会がやってきます。
自衛隊はアメリカ軍の弾除けに使われる。
知られたらいけないので特定秘密保護法をつくった。

防衛やスパイ活動防止などと、もっともらしいことを言っていますが、本当の狙いは国民一人ひとりを監視すること。
思想や行動を制限することです

瀧本さんは17歳で海軍に志願。
2年後、航空母艦「飛龍」の航空整備兵として真珠湾攻撃に参加し、ミッドウェー海戦では負傷しながらも九死に一生を得て佐世保に帰港した。

ミッドウェーでの負傷者は一つの病棟に収容され、外出も一切禁止された。
瀧本さんは偶然目にした新聞で、その理由を知る。
大本営は日本軍の戦果を大々的に報じ、「我が方の損害は航空母艦一隻喪失、同一隻大破、巡洋艦一隻大破、未帰還飛行機三十五機」と過小報告していた。

◆ 語り部活動も潰される?

実際は空母4隻が撃沈され、搭乗していた300機を超える飛行機は空母に着艦できず、次々に海に沈んでいったのだ。
ミッドウェー海戦の生き残りは最前線へ送られた。
軍事機密を知っているためだ。

瀧本さんの配属先はトラック島(現ミクロネシア)。
現地には満足な食料も弾薬もなかった。
トラック島守備隊4万人のうち半数が死亡しているが、その多くが餓死や栄養失調による病死だった。

とにかく食べるものがない。
私ら下士官が葉っぱを取ってきて煮て食べている時に、士官連中は銀飯を食っていたんです。

トラック島では生き延びることが戦闘行為でした。
この島で人知れず死んでいくことが国のためになるのか。
何のための戦争かと思い、初めて国に騙されたと気づいたのです」

瀧本さんは戦争の語り部として中学校や高校などで自らの体験を子どもたちに話している。

年々、戦争体験者が減っていくだけでなく、こうした平和を「継承」する活動も、いずれ潰されるのではないかと懸念する。

「太平洋戦争が始まったとき、特高警察が700人近くの反戦主義者を検挙した。
それと似たようなことをやる。
今は当時よりも戦争に反対する者が多いから取り締まりも大掛かりにやるでしょう。
特定秘密保護法の怖さはすぐにはわからない。
だが、10年たってはじめて知ることになるでしょうなあ」と言って、ため息をこぼした。

さらに、瀧本さんは「その国の、その時の政権は、国民の政治的レベルに比例する。
政権を作るのは国民ですから、一番反省しなければいけないのは国民です。
そのための一票なのに、民主主義的な国ではありませんわ」とも言う。

◆ 「気づいたときには遅い」

あらためて自民党の憲法草案を見てみた。
第1章に「天皇は日本国の元首であり・・・・・・」とあり、国民主権が否定されている。

第2章9条には「内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する」という項目がある。

第3章13条の国民の権利の尊重については、「公益及び公の秩序に反しない限り」という条件が付加されている。

誰が判断するのだろうか。

そもそも憲法とは、国民が国家に縛られるのではなく、国民が国家権力を制限するためのものなのだが、これでは国家が個人を縛っている。

別れ際、瀧本さんはこうも語っていた。

「安倍政権は戦争をするための法案を次々に出していくでしょう。
憲法で基本的人権が保障されているが、知る権利が、知ろうとするだけで罪になる。
押さえつけられる」

「日本人の民族性でしょうかねえ。
あまりにも関心がなさすぎる。
すぐには変わらないが、10年かかると思っています。
行くところまで行かないと気づかないでしょうか。
その時には遅いのだが」
posted by 小だぬき at 15:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Merry Christmas & Happy New Year!!
世界では、現実に恐ろしいことが沢山起こっていますね。命よりも自分の思想が上位! イスラム過激派の宗教を取り入れての正統派宣言には何とも言葉がありませんね。エゴと傲慢支配を繰り返してしまう人間。それから四六時中人を騙すことに明け暮れている輩。闇を見ていくと法の大切さが解るはずですのに・・・法を理解しようと努力する人か゜少なすぎる。。。問題は沢山ありますね。小さな声でも頑張って発信してください。今年ももうわずか、どうぞお元気でいらしてください。

それから素朴な質問ですが、新聞記事や雑誌記事投稿文をブログに載せるのは著作権法はどの程度ok??なのでしょう?
小たぬきさんは、必ず出筆者のお名前を解かりやすく明記しておられますね。自分のサイトに使いたいものがある時、リライトはOKですが、どの程度使えるのか難しいです。小たぬきさんのご意見をお聞かせいただけると助かります。わたしのブログコメント欄にお書きくださってかまいません。よろしくお願いいたします。
Posted by Ms mimi at 2014年12月25日 20:46
著作権ですが、厳密にいえば「違反」に近いと思っています。私は 自分の意見に近い記事を選択していますが、本来は 自分の文章でブログは書くものと思っています。
お気づきと思いますが 朝日新聞については「削除要請」がありましたので、それ以後は 使用していません。
報道機関の記事に関する より多くの人に読んでもらいたい気持ちと、著作権・著作料はどこまで許されるかは、報道機関の著作権管理部の判断であり、原則は
ダメでしょうね。
私が報道機関と著者をいれているのは その記事については紹介している私にも責任があることを明確にするためです。
Posted by 小だぬき at 2014年12月25日 22:17
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