イグ・ノーベル・ドクター新見正則の日常
直感的「健康に生きる方法」
2015年2月13日 読売新聞
30年間の臨床医としての経験から、やっと最近わかったことは、個人個人の健康にとって本当に良いことはなかなかわからないということです。
こんな想おもいが僕の連載や書籍や講演の根底にあるのです。
でも医療は着実に進歩します。
多くの集団にとっては、「こんなことをした方が、長生きには、病気のリスクの軽減には、病気と付き合うには、良さそうだ」といった臨床研究はたくさん報告されています。
その問題点は、その集団がすべての集団の代表ではなく、所詮しょせんある特定の集団でしかないということです。
丁度自分がその集団とぴったり一致していれば、その結果は相当信頼できるものになります。
しかし、なんとなく同じ、または結構違う集団での結果であれば、どこまで自分に当てはまるかはわからないのです。
研究データがどうあれ、人はそれぞれ
その上、もしもほぼ自分と同じ集団の結果が得られたとしても、やっぱり人はそれぞれなのです。
まったく自分と同じ人はいません。
一卵性双生児は遺伝子がまったく同じ上に、全く同じ時刻に生まれてきます。
ちょっと生まれるタイミングに前後はありますが。
でも、死ぬ時は異なります。
死ぬ病気もそれぞれです。
一卵性双生児でそうなのですから、自分と同じ集団と思ってもその結果を鵜呑うのみにはできないですね。
ましてや、ある人の成功談が自分に当てはまるかはまったくわかりません。
そんな不確かなことが続くのでは困ります。
そこで医療情報をビッグデータ化して、少なくとも保険診療で得られる情報は国としてしっかり蓄えて、幸せに長生きした人と相関するいろいろな因子を探し出すことは医療を進歩させるという意味では何より必要だと思っています。
また不要な医療を探し出すためにも有意義です。
しかし、それらのデータは僕たちが死ぬときに後世に残すものであって、世の中がその恩恵を受けるのは遙はるか先の話になります。
経験から得られた19の健康対策
「では、医療はなにをやっているんだ!」ということになります。
それは今まである情報から、精一杯良いと思うことを行っているのです。
「では、お前は何をやっているんだ?」とお叱りを含めて、尋ねられることも多々あります。
そんな時に伝える健康に生きるために僕が思っていることのメッセージが以下です。
ここには臨床データというよりも、僕の経験から得られた直感が満載です。
でも、こんな想いを心に持って、そしてこれがより正しいのか、それとも間違っているのかを日々の臨床の実感と、研究論文の閲覧などで調べているのです。
そんな僕の考え方の核になる想いは以下です。
(1)ともかくリラックスが大切。
(2)ストレスをなるべく減らす。またストレスに強い体と心をつくる。
(3)内臓脂肪面積は100平方センチ未満に。
(4)じとーっと汗をかくような散歩を毎日。
(5)1階上には階段で行こう。
(6)こまめに動く。同じ姿勢は長く続けない。
(7)1日1回はお腹なかが鳴るように。
(8)炭水化物は少なめに。
(9)ともかくバランス良く、いろいろなものを食べよう。
(10)冷たいものはあまり食べない。
(11)起きる時間はだいたい一定に。あまり寝坊はしない。
(12)サプリメントは不要、または良いと体感できるものをひとつだけ。
(13)西洋薬はできる限り少なく。でも必要なものはしっかり使う。
(14)たばこはできることなら控える。やめる。
(15)お酒は飲み過ぎない。眠るための飲酒は厳禁。
(16)睡眠薬は使用しない。少なくとも連日は飲まない。
(17)採血や検査の数値に一喜一憂しない。
(18)健康に老化することを心がける。ある程度の老いは受け入れる。
(19)自分は運が良いと、思い込む。
こんな話の詳細をこれからボツボツこの連載にも入れていきたいと思います。
また、他のお話もします。
面白い出来事があればそれに関した医療的な想いも綴つづります。
待っていられないという方は、拙著「死ぬならボケずにガンがいい」(新潮社)を読んでください。
上記はそこからの引用です。
この連載では、そこでは触れられていないことも含めて、のんびりと、着実に、毎週僕の健康への想いを書いていきますね。
人それぞれが、少しでも幸せになれますように。


そしたら2人で雪かきできるもん
ρ(-ε- )イヂイヂ
毎日の雪かき 重労働 お疲れ様です。