鈴木隆雄のシニアのための健康術:
「健康寿命」の理想と現実
2015年02月12日 毎日新聞
最近、「健康寿命を延ばす」ということがあちこちで話題になっています。
一生の間、特に高齢期にできるだけ自立して(人様の助けを借りずに)生活できる期間を延ばすことが最重要課題として、国家再興戦略など国の基本的な方針にまで取り入れられています。
例えば「2020年までに国民の健康寿命を1歳以上延ばす」ことが大きな目標の一つとなっています。
この「健康寿命(を延ばす)」という言葉は耳当たりが良く、受け入れやすい半面、最近はあまりにも安易に使われているように思います。
私は長く高齢者の健康に関するさまざまな問題に取り組んできましたが、現在の日本のように平均寿命が80歳を超え、今後90歳まで延びていくような状況で、健康寿命を1歳以上も延ばすことは「至難のわざ」であると考えます。
これは、単に「生活習慣病を予防すればよい」「再生医療や先進医療を加速させればよい」「医療や介護のサービス体制を整備すればよい」ということではないからです。
いずれも重要で大切な取り組みであることに異論はありません。
現在の日本のシニア、特に前期高齢者(65〜74歳)は驚くほどに健康的で活動的、社会への貢献度も高いです。
しかし、後期高齢者(75歳以上)になると老化が目立つようになり、晩年を迎えてからの心身の機能低下は、どんな努力をしてもいかんともしがたい状態になります。
超高齢社会を生きていく私たちにとって、晩年の不健康は致し方のない面もあることを理解することが必要です。
人生晩年の心身が衰えることは必然的かつ不可避であり、これを忌避することはできません。
最後は誰かに助けてもらわなくては、生命をまっとうできないという「現実」を直視しなければならないと思います。
よく言われる「ピンピンコロリ」は現実にはほとんどあり得ません。
健康寿命を一日でも長くするため普段から自助努力を尽くして暮らすと同時に、やがては不健康となり周囲からの助けが必要となる自分をいつくしむこと、それをしっかり受け止めることができるような心の準備もまた必要なのだと思います。
(すずき・たかお=国立長寿医療研究センター研究所長)


ずっと昔に流行ったPPK
最初は何だか分からなかったけどピンピンコロリのPPK
だれもが、PPKで逝きたいって思ってるはずd(^-^)ネ!
若かりし頃のAVビデオや本。
本当は 何度か赴任地とともに引っ越した時に処分していればよかったのですが・・・。