香山リカのココロの万華鏡:
勇気出し「声」かけを
毎日新聞 2015年03月10日 首都圏版
ラジオでリスナーからのメール相談にこたえる番組をしている。
もちろん、病気に関する医療相談ではなく、あくまで日常の範囲のいわゆる“お悩み相談”だ。
女性をターゲットにした番組だが、男性からのメールも少なくない。
あるときスタッフと相談メールをチェックしていて、「えっ」と声をあげたことがあった。
「これまで一度も女性と交際したことがない」というメールが3通、続いたのだ。
「これ、みんな同一の男性からかな?」と確認したが、どうもそうではないようだった。
どのメールも文面は丁寧で、やさしさが感じられた。
「大学時代、期待して入ったサークルから女子学生が次々に去って行き」などと悲しい体験をユーモアも交えて書いている人もいて、思わずクスッと笑ってしまうものもあった。
おそらくこの男性たちはまじめで控えめ、決してセクハラとかDVとかはしないような「女性の良き味方」だと思われる。
ただ、いまひとつ積極性に欠けるために、なかなか出会いのチャンスがなかったのだ。
そして、気になる女性がいたとしても、話しかけられずにいるうちに、社交的で強引な男性が先に近づいてしまう。
そんなことを繰り返すうちに人生の半ばになってしまったのかもしれない。
しかし、心やさしき男性たちは悲観することはない。
女性は気づきつつあるからだ。
強くてたのもしいように見えても女性を理解しようとせず、支配したがる男性よりも、恋人や妻であってもひとりの人間として尊重してくれる男性のほうがずっと自分にとってプラスになる、ということを。
少しくらい線が細い、声が小さい、スポーツが苦手、などということでコンプレックスを感じる必要はない。
引っ込み思案の男性たちは少しの勇気を振りしぼり、職場や趣味のサークルなどでがんばっている女性たちに声をかけてあげてほしい。
「いつもがんばってますね、すごいと思います」。
それは多くの女性にとっては、「カワイイね」「スタイル抜群だね」などと外見をほめられるより、ずっと心に響くことばなのだ。
ちなみにそのラジオ番組には、女性からは「仕事で疲れている」「どこまで努力してよいかわからない」といった相談が多い。
私はいつも、「ああ、これがリアルなら、私が仲人となって、この“走り続ける女性”を“やさしく物静かな男性”に紹介してあげるのにな」などと思うのである。
(精神科医)


愛は次第に生まれるもの
愛が先だと幻滅した時の衝撃が大きいから(*^m^*) ムフッ
声をかける前に「幸せにする自信があるのか」とズルズルと考えて、「女はいつまでも待てない」とふられたことも・・・。
人生は 過去の修正ができませんからね。