保険も転職も困難に
「うつ」を逃げる口実と思ったら大間違い
2015年4月5日 日刊ゲンダイ
「上司のワンマンについていけない」
「営業ノルマがきつい」と悩み、「うつの診断書さえあれば、長期休養や閑職につくこともできるかも」なんて夢想する。
サラリーマンなら一度はそんな経験があるのでは?
■一度の診断が一生ついて回る
「最近は傷病休暇の取得を狙って病院に行く人が増えています。
うつっぽいと医師に言えば診断書に書いてくれ、会社を休んだり、異動の口実にできたりする。
でも、その後に、医療保険に加入できなくなったり、うつの診断をもらっていたことを忘れて契約し、告知義務違反になるケースがあります」(外資系保険会社広報)
軽々しく「うつ」なんて診断してもらうと、あとあと厄介なことになるのだ。
大手生保の営業担当者も言う。
「精神疾患がある方はウチの医療保険はほぼNG。
経験上そうなので、病歴で“うつ”と聞いた時点でそれ以上の営業はしません。
がんや梗塞は、一定期間を過ぎれば加入できる保険もあります。
でも、うつの場合は、一度診断されると、いくら年数が経過したところで、加入できたケースを聞いたことがない。
ケース・バイ・ケースとはいうけれど、告知項目にある会社(商品)は加入が難しいと思ったほうがいいですね」
ドライバーも要注意だ。
交通事故に遭い、過失割合について争う場合、うつの病歴を指摘されると過失相殺で不利益を生じる場合があるという。
その上、翌年から車両保険の保険料が高くなる可能性も出てくる。
「損保は比較的告知義務のある商品は少ないですが、所得補償保険などは引き受けできないケースもあり得ます」(大手損保広報)
転職も不利だ。
「たとえ病気が口実だったとしても、新しい職場で同じことをされて長期休養なんて可能性がありますから、どんなに華々しい経歴があっても採用は考えますね」(メーカー人事担当)
■精神疾患を問う項目がない保険商品も
さて、医療保険に入れなくなったらどうするか。
ニッセンライフは「持病があっても安心ナビ」というサイトを運営している。
複雑化した保険の加入基準をデータベース化してあるため、病名、治療状況などを選択していくと、疾病のある人が加入できる可能性のある保険をリストアップしてくれるというものだ。
「治療状況や治療歴などによりますが、うつ病だからといって全く加入できないわけではありません。
病状を細かく入力いただけば、可能性のある保険商品をご案内しています。
現在は、主にアクサ生命やメディケア生命などの緩和型商品を紹介しています」(ニッセンライフ広報)
同サイトは、1カ月最高7万アクセス、3700件の資料請求があり、問い合わせ上位10位以内に精神疾患関連の病名が3種も入っている。
それだけ切実に医療保険を探している人たちがいるということだ。
記者が調べたところ、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の商品では申込時の告知すべき内容の別表がなく、精神疾患を問う項目がなかった。
こういった商品を探すのも、ひとつの手かもしれない。
最近はうつを“心の風邪”なんて言うこともあり、カジュアルに感じるが、リスクが大きいことも覚えておこう。


きっとじっちゃんの元気さと みゆきんの親孝行を仏界から見守ってくれていると思います。
私も父のためにも 7回忌までは 菩提寺に行ける体力は維持したいと思います。