「早い!」と「まだ…」
1週間の過ぎ方にズレ感じるのはなぜ?
2015年4月10日 日刊ゲンダイ
新年度がスタートした。新しいメンバーを迎え、普段より忙しい日々を送るサラリーマンが「今日は木曜、いや、まてよ。まだ水曜日か。今週は長いなぁ……」。
こんな奇妙な経験をしたことはないだろうか。
1週間は同じ7日間なのに、いつもの1週間より時間の経過が長く感じるときだ。
これとは逆に、休日などはアッという間に時間が過ぎてしまう感覚になることがある。
同じ週末の2日間なのに、時間の経過が「早い!」と感じるケース。
なぜ、こんなことが起きるのか?
埼玉学園大学の古澤照幸教授(心理学)が言う。
「基本は記憶の問題だと考えられます。
月曜日から次から次にいろんな仕事をやったけど、自分自身が興味がないものだったり、充実感がない仕事だと、一つ一つを覚えてもいないし時間は長く感じます。
つまり、残念ですが、その週は仕事をやった割には充実していなかったということ。
繰り返しいろいろやったときほどこの傾向が強まります。
逆に、面白いとか充実した時間を過ごした場合は、時間の経過が早い。
たとえば、楽しみにしているテレビドラマを見たり、面白いゲームをしたときなど。
よく印象に残っているし、時間が過ぎるのが早いはず。仕事も同じです」
新年度から“今週は1週間が長いなぁ”と感じているようでは、先が思いやられる。
充実感がない可能性が高いわけで、新入社員がこんなセリフを吐いたら要注意だ。
能動的、積極的な作業をやったかどうかも影響があるという。
「たとえば、単純な課題で簡単過ぎるような作業は、魅力を感じないため時間を長く感じやすい。
対して、ある程度難しい課題の作業は魅力を感じやすく時間経過を短く感じやすいのです」(古澤教授)
動機づけやヤル気も関係し、ヤル気が出る作業内容の場合は1週間が過ぎるのが早いという。慣れるためとはいえ、新人に単純作業をさせるのは考えものかもしれない。
■休日がすぐ終わる理由は?
一方、休日などの時間経過が意外に“早い”というのはなぜか。
「休みの日は趣味など興味を持っている題材に集中して過ごします。
好きな映画のDVDを見るとかです。
家族や彼女と一緒のときもそうですが、とくに“時間に目を向けない”で、何かをやるときは早く時間が過ぎる感覚を感じやすい。
逆に“時間に強い関心を持つ”状況では長く感じやすい。
時計とにらめっこしながら電車を待っているときなどがいい例。
時間経過に注意が向いているときほど、待ち時間が長く感じるのです」(古澤教授)
脳科学の側面からも説明がつく。
諏訪東京理科大の篠原菊紀教授が言う。
「凄くパワフルに遊んだり、面白いことをしたりして興奮すると、代謝が上がり心的活性度が高まる。
結果、時計遺伝子の代謝も促進され体感時間が早く進みます。
仕事も同様に興味を持って頑張ったときは一日が過ぎるのが早いと思います」
体感時間は、時計遺伝子と関わっていたのだ。
医学的にはどうなのだろうか。何か病気の前兆だったら一大事だが……。
脳神経外科の専門医で、眞田クリニック(東京・大田区)の眞田祥一院長が言う。
「時間感覚のズレが脳と関係があるのは間違いないでしょうが、この程度で認知症の前兆とは言えません。
唯一、病的なことで可能性があるとするなら松果体の腫瘍です。
非常にまれですが、できものができることがあります」
“長〜い一日”や“短い週末”にはちゃんとした理由があったのだ。


1週間も1ヵ月も1年も
仕事してないからだろうか?
いい父娘だから 時間など気にしないので早く感じるのでしょうね。