2015年05月26日

どれほどの成果が? 安倍首相がバラマキ外交で払った26兆円

どれほどの成果が?
安倍首相がバラマキ外交で払った26兆円
2015年5月25日 日刊ゲンダイ

 またも大盤振る舞いだ。
安倍首相は先週23日、福島県いわき市で開催された「太平洋・島サミット」で、パラオなど南太平洋の島しょ国に今後3年間で550億円以上の財政支援を行うとブチ上げた。

島サミットでこの支援額は過去最高だ。

 首相は、「力による威嚇や力の行使とは無縁の太平洋市民社会の秩序」の構築を呼びかけ、名指しは避けたが、中国を牽制した。

要するに、島しょ国が“中国寄り”にならないように、カネを渡して日本シンパにしようということだ。

 しかし、いくらなんでも安倍首相の“札束外交”は常軌を逸している。
ライバルの中国に負けたくないのだろうが、とにかくカネ、カネ、カネ。
見境なく、外国にカネをばらまいている。

 なんと、この2年半で、アフリカ支援に3兆円、バングラデシュ支援に6000億円と、ODAや円借款を積み上げると26兆円にのぼる。

支援がすべてムダとは言わないが、いったい、どれほどの成果があったのか。

元外交官の天木直人氏がこう言う。
安倍政権の外交方針は、対米追従と中韓に対する対抗意識――。
基本的にこの2つしかありません。

本来、外交は複雑なものなのに非常に単純です。
だから、手の内を読まれ、足元を見透かされている。
外国にとっては、格好のカネづるになりかねない。

そりゃ資金援助してもらえる国はニコニコして、表面上は安倍首相をチヤホヤしてくれるでしょう。
でも、それだけのこと。
支援が途切れたら、ソッポを向かれるのがオチです」

 これまで平和憲法を持ち、70年間外国と戦争をしてこなかった日本は、中東諸国を中心に世界中から尊敬を集めていた。
日本の強みを生かして、独自の外交を展開してきた。

ところが、安倍首相は集団的自衛権を行使できるようにして、世界中で戦争をしようとしている。
このままでは平和外交の放棄も時間の問題だ。

「バラマキ外交も安保法制も根っこは同じです。
外務省がやろうしている外交が全く機能しないから、バラマキや軍事的抑止力に頼らざるを得なくなってしまうのです」(天木直人氏)

 安倍首相のままでは、いくら外交にカネがかかるか分からない。
posted by 小だぬき at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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