2015年06月02日

憂楽帳:多角的な視点

憂楽帳:多角的な視点
毎日新聞 2015年06月01日 西部夕刊

 安全保障関連法案が国会で審議中だ。

法案が成立すれば、自衛隊の海外での活動範囲は広がり、米軍との一体化が進む。
法案の狙いやデメリットを巡る国会論戦を注視している。

 ところで先日、元自民党重鎮の持論を聞いて「一理ある」と思った。
こう論じた。
米国に守ってもらう代わりに、これまで米軍に基地を提供してきた。
だが法案が通って日米が一緒に戦うようになるなら、米側に基地返還も求めていいはずだ。
でも、なぜかその方向の声が政府から出てこない」

 実はその数日前、自民党沖縄県連関係者から似た意見を聞いた。

米軍基地が集中する沖縄は米兵の事件事故が後を絶たない。
しかし米軍に法的特権を与えた不平等な日米地位協定が存在し、警察の捜査に支障を来している。
関係者は「安保法案の議論は重要だと思うが、政府には米国に地位協定の改定こそ求めてほしい」と語った。

 日米同盟が大切なのは分かる。
ただ政府は「関係強化が必要」と強調するばかりで、一方で米国に言うべきことを言っていない印象を受ける。
同盟はどうあるべきか。多角的な視点が改めて必要だ。
                                       【井本義親】
posted by 小だぬき at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック