香山リカのココロの万華鏡
. Xマスは「あなたの日」
毎日新聞2015年12月15日 首都圏版
クリスマスが近づいてきた。
診察室では「楽しみです」と言う人より「孤独だと思い知らされる」「街がにぎやかだとよけいに自分がみじめ」と顔を暗くする人のほうが多い。
どんな言葉をかけてあげればよいのか、と思っているところに、大門義和氏という牧師から小冊子が送られてきた。
大門牧師が手づくりで長年、発行しているものだ。
冒頭に「すべての人が貴い人であるとの宣言がクリスマス」という言葉が記されていた。
「クリスマスはイエス・キリストと、あとはハッピーな恋人や家族のものじゃないの?」と思いながら読むと、こんなことが書かれていた。
聖書にはイエスは「例外なくすべての人を照らす光」とあり、その光は人を区別したり分類したりはしない。
だから、イエスが生まれたクリスマスは、分け隔てなくすべての人にとっての喜びであり、どんな人をも尊び祝う日なのだ……。
私のような医者は、診察室に来た人の問診をして「何の病気か」「重症度はどれくらいか」とその人を精神医学の体系にあてはめていく。
そして、診察室を出る頃にはその人をすっかり「患者さん」として扱い、「無理しないでくださいね。
ではまた来週」と送り出す。
そうやって区別、分類するのが私の仕事と言ってもよい。
しかし、その医者としての「区別や分類」は、いつの間にか、その人が幸福なのか、孤独なのか、かわいそうなのか、といった人間的な部分にまで及んでいたかもしれない。
そして私だけではなくて、患者さん側も、自分で自分を「私には価値がない」「負け組です」などと分類しているのではないか。
先の小冊子で私は、キリスト教では、クリスマスは孤独な人がより孤独を感じる行事ではなく、孤独だと思っている人も「あなたが生きているのはすばらしいことです」とたたえられるための日なのだ、と知った。
なるほど、と私は膝を打った。
これから12月の診察室では、「クリスマスは誰も区別されない日なんですって」と話すことにしよう。
いや、クリスマスだけではない。お正月、各地で行われる冬のイベント、いろいろな祝日。「まわりが楽しそうだとよけいにみじめになる」と暗い顔をする人には、そのたびに「これはあなたのための日ですよ」と声をかけてみることにしたい。
まずはこのクリスマスシーズンをひとりですごしている人も、「私も貴い人間なんだよね」と笑顔になってみてはどうだろう。
(精神科医)


クリスマスを兼ねてやってます♪
だから優しく心遣いができ 正義派なんだね。
東日本大震災の時、被災者は天皇・皇后のひざを折り被災者目線で話しかけてくれたことを感謝していました。
坊ちゃん首相は、陛下の気品・人柄・国民生活第一の姿から 学んで欲しい物です。
もう信じられないほど
寒くなって
体がついていけませんよー( ;∀;)
明日から急激に気温が下がるとのこと。
お互いに健康に気をつけましょうね。