風知草
また(核の)ゴミが出る=山田孝男
毎日新聞2016年8月22日 東京朝刊
原発を動かせば、核のゴミは増える。
動かせば便利だが、子や孫の世代が背負うゴミは確実に増える。
将来の技術が猛毒を解消する保証はない。
安逸を求めて未来を汚染すべきではない。
◇
8月12日、四国電力・伊方(いかた)原発3号機(愛媛県)が再稼働した。
これで日本の原発42基のうち、稼働中は3基。
政府は2030年度の原発依存率を2割超と想定している。
30基程度の稼働を見込み、審査を経て順次再稼働を認めているが、司法判断や知事改選に伴う停止要請により、一進一退の攻防が続いている。
伊方3号機の安全審査では、活断層の連動を想定した地震対策の補強が評価された。
万一の際、伊方の北側の活断層だけでなく、熊本地震で注目の、九州の活断層がズレたとしても大丈夫という判定だ。
だから安全とは言い切れないが、「絶対安全追求は非現実的」の声が勝って再稼働は決まった。
◇
再稼働で核のゴミは増える。
しかも、核のゴミの最終処分場建設は前途遼遠(りょうえん)、五里霧中である。
いま、日本には1万7000トンの使用済み核燃料が蓄積されている。
再処理−−つまり、再利用可能なウランやプルトニウムを取り出す作業−−を済ませた残りカスも合わせると、高さ1・3メートル、直径43センチ、重さ500キロほどのステンレス製容器(キャニスター)にして約2万5000本分という。
政府は1970年代から使用済み燃料を加工して地底に埋める「地層処分」を模索。
00年、原子力発電環境整備機構(NUMO)をつくり、候補地の選定に乗り出した。
最近まで、自治体の応募を待つ方式で臨んだが、不調。
昨年から政府主導へ転換、今年中に「科学的有望地」をゾーンで示すことにしたものの、最終決着は霧の彼方(かなた)にかすむ。
政府調査会の報告書を読むと、フィンランドやスウェーデンでは、処分地選定に30年以上かかったという記述が目につく。
日本も30年をメドに決めたいという期待が言外ににじむが、NUMO発足から既に16年である。
NUMOのホームページを開くと、「信頼」と「共生」が繰り返し強調されているが、処分地の選び方どころか、NUMO自体、誰も知らないというのが16年後の現実だろう。
◇
脱原発が前提でも、既にある核のゴミを埋める最終処分場は必要である。
それを途上国に押しつけるという選択肢はない。
今年4月27日、毎日新聞が、岸本英雄・佐賀県玄海町長(63)の独占会見を特報した。
国が適地と認めれば、最終処分場受け入れもあり得る−−と。
13年、スウェーデンの最終処分場予定地フォルスマルクを視察してそう考えるに至ったそうだ。
私も、昨年、フォルスマルクなどで官民の責任者に取材する機会があった。
核燃料・廃棄物管理会社(民営)の社長が「原発規制機関への信頼、コミュニケーションが何より重要」と話したことを思い出す。
◇
日本の現状はあまりに切迫感がない。
16年かけて何も動かせないNUMOの甘さもさりながら、われ関せずの国民も悪い。
原発大国・日本の核のゴミの量は半端ではない。
どうせ満杯、少し増えても同じ−−とタカをくくる緩さが問われている。


いつもありがとうございます
私の3連休の夏休み終わりです
現実に戻り明日から
仕事頑張ります
明日からの勤務もムリなくマイペースをわすれずに!1
世間では夏休みも終わり
きっと仕事も少しはマシなペースに
なると思ったら
めっちゃ忙しかったです
今週もよろしくお願いします
仕入れと返却は 定期的な仕事。
健康に気をつけてマイペースを崩さずにファイト!!です。