2017年01月08日

休暇 しっかり休んで

こころの天気図
休暇 しっかり休んで
=東京大教授、精神科医 佐々木司
毎日新聞2017年1月8日 東京朝刊

 今季は大みそかと元日が土日だったので、休みがそれほど長くなかった。
もっと長ければ良かったのに、とがっかりした人もいるだろうが、年末年始を「休養の機会」と考えれば、この程度が妥当である。

 今回のパターンなら、12月23〜25日と休み、26日から数日働いて年末年始の休みになる。
1月は4〜6日と働き、また週末の休みがあり、翌週も月曜が祝日なので4日間の勤務で済む。

ほどほどの休養が取れ、かつ年末年始の休みの後に急にフルの勤務とならずに少しずつ心身を仕事モードに慣らすことができる。

 これを理解するポイントは二つある。
まず一つは「レジャーは休養にあらず」。
レジャーは「仕事」ではないが、活動だ。
その時は楽しくても休みは取れていない。
仕事だって波に乗っている時は楽しいが、後で疲れが来る。
長期休暇をレジャーという「活動」に熱中していたら、休養にはならないので疲労回復には役立たない。
まして年末と正月の休みが土日に挟まれて9連休ともなれば、時差や寒暖差の大きい海外旅行に出かけて、時差ぼけや不眠、疲れを逆にため込んでしまう人も増えるだろう。
休みに疲れをきちんと取るには、休養となる過ごし方を考える必要がある。  

二つ目は、生活を仕事モードに戻すのには、一気にフル活動に転ずるより、徐々に戻した方が心身に優しいということ。
休みの間は心身が別のモードとなっているし、人によっては起床時刻が遅くなっている場合もある。
普段でも週明けに仕事モードに戻すことのストレスから、マンデーブルー(月曜の「うつ」)が見られる人は少なくないが、その大型休暇版が起きてしまう、というわけだ。
ちなみに月曜日は、気分だけでなく脳梗塞(こうそく)など身体の異変も起きやすくなるので、要注意だ。
 これらには個人差もあろう。
大型連休を海外旅行その他でバリバリ過ごして、その後すぐに仕事もフル活動に戻って平気、という人も中にはいようが、皆がそうではない。

自分の体力、持久力をよく考えてほしい。
「大丈夫」と思っていて、後で反動がやって来る場合もある。
 政府が「働き方改革」を訴え、過労の問題や休養の重要性が話題にされるようになったのはいい。
この機に、議論を深めるべきだ。
例えば3連休を作るため祝日を月曜にすることが増えたが、休養の観点ではたぶん、週の中ほどに休める方がいい。
効果的な休暇の取り方などを、考えてほしい。


posted by 小だぬき at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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