2017年03月27日

「安倍首相の傲慢さに起因」精神科医が見た籠池問題の本質

「安倍首相の傲慢さに起因」
精神科医が見た籠池問題の本質
2017年3月25日 日刊ゲンダイ

 森友学園の籠池泰典理事長(64)が衆参両院の証人喚問に出席した。
改めて以前の発言を繰り返したが、実際に「安倍首相の100万円寄付はあったのか」「学校認可に議員の口利きはあったのか」は、当事者の言い分が食い違い過ぎ、真相はまさしく「やぶの中」。
ただ、「他人を平気で振り回す迷惑な人たち」(SB新書)の著者の片田珠美氏は、籠池氏の言動にある疑いを抱いている。

――籠池氏は経歴詐称や有力政治家との交際を強調してみたりと、実際の自分よりも大きく見せようとする面が強いように思えます。
片田氏「心の中に微妙なコンプレックスが潜んでいるように思われます。
奈良県庁勤務を旧自治省から出向とするあたりにも、そういう面がある。
資産家の令嬢である諄子夫人と結婚し逆玉の輿に乗りましたが、明らかな上昇志向が見え隠れします」

――なぜ愛国者の彼が、かつての“同志”をこれほど簡単に“売って”しまうのでしょうか。
片田氏「そもそも日本会議のメンバーになったのも、愛国主義のイデオロギーより、鴻池祥肇氏など有力政治家と知り合って自分を偉く見せたい願望を満たすためだった可能性もあります。
いずれにせよ、トカゲのしっぽ切りをされたという被害者意識が高まっており、懲罰欲求が抑えられない状態にあります。
ある種、無理心中と言っていいでしょう」

――サラリーマン社会でも、有力者と知り合いだと自慢するやからはいます。
片田氏「現時点で真偽はわかりませんが、籠池氏は『〜だったらいいのに』という願望を真実のように思い込む『幻想的願望充足』に陥っている可能性があります

■一家で“フォリ・ア・ドゥ”
――不思議なのは、身内という点を割り引いても、籠池氏の長女や長男も父親と同じ証言をしていることだ。
単に口裏合わせをしているだけとも思えません
片田氏「それは当然です。彼らにとってまったく嘘偽りがない。
安倍首相による100万円寄付では、振込伝票を提示し、受け取った時の様子や振り込みの経緯まで家族全員が事実として話しています。
これはフォリ・ア・ドゥという医学用語で説明がつきます。
フランス語でフォリは情熱、ドゥは2を意味しますが、熱烈な信奉者が3人以上いる場合も含まれ、真偽不明の出来事ですら複数で共有すること。
家族が固い絆で結ばれていればいるほどこの状況に陥る。
陰謀論を唱えているのも、籠池一家がフォリ・ア・ドゥに陥っているとすれば腑に落ちます」

――証人喚問を見ての印象はどうですか。
片田氏「籠池氏は小学校設置認可について、元大阪府議の畠成章氏に動いてもらったと証言しましたが、畠氏はその1カ月前に亡くなっていた。
これこそが『〜だったらいいのに』という幻想的願望充足の一例です。
ただ、私は今回の問題の本質は、傲慢症候群に罹患している可能性のある安倍首相にあると思っています。
傲慢人間は自分の意向を忖度してくれる人ばかりを集めたがりますし、周囲には忖度の達人が集まりやすい。
トップの意向を忖度する組織には、籠池氏のような人間たちも集まるのです」
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック