2017年04月01日

籠池答弁で話題 サラリーマンの「忖度」ってなんですか?

籠池答弁で話題
サラリーマンの
「忖度」ってなんですか?
2017年3月31日 日刊ゲンダイ

「忖度」――。
ニュースに登場した言葉が、久しぶりに注目されている。
「森友学園」の籠池理事長が記者会見で使ったワードで、ネットでもたちまち検索数が急上昇した。
籠池理事長は先日、大阪府豊中市の国有地売買を巡って安倍首相の口利きがあったかを問われた際、「口利きはしていない。忖度をしたということでしょう」と答えた。
また、国会答弁でも議員が頻繁に繰り返した。

さて、サラリーマン社会では、どんなケースで“忖度する”のが正解か――。
人事コンサルタントの本田有明氏に聞いてみた。

 会社で上司や先輩から部下が指示されるシーンを思い浮かべると分かりやすい。
「A君がB課長に報告に行ったとします。
課長は『ウン、その件は君に任せる』と言いました。
A君は『任せてくれるのか。
頑張ろう』とヤル気になり、仕事を進めたのですが、あとで課長から『何を突っ走ってんだッ』と叱られてしまいます。
 実は、こんなケースでこそA君は“忖度”が必要だったのです。
上司の指示や言葉にはいろいろなレベルがある。つまり、“全面的に”任せてくれたのか、“とりあえず進行していいよ”の意味合いだったのか。
B課長の真意を推し量るべきだったのです。
 課長の言葉の後には『とりあえず君が判断して後で報告してくれ』というカッコ付きの文言が隠れていたわけですが、課長はそれを省略したのです。
“言葉の省略”は、上司の指示によくありがち。常に『何か条件付きではないのか』と考える癖をつけることです」

■コミュニケーション能力を疑われる
 なるほど。
しかし、上司のひと言から判断するのは簡単ではないだろう。
「きっと“何か条件がある”と思っていれば、『じゃあ、これは報告なしでいいんですか?』と素直に聞けます。
念を押された課長の方も、『オイオイ、報告はしてくれよ。明後日までにな』などと言ってくれるはず。
疑問点は、その場で解決しておけばいいのです」  
「省略」に加えて、上司の中には「強意」的にモノを言う人たちもいる
「今日は定時になったら帰れ!」などとワンフレーズで済ませるタイプだ。
「このケースでも指示をうのみにして、5時にサッサと帰ってはダメ。
もし、明日の朝の会議までに必要な資料があったのに、やらないで帰ってしまっては大目玉を食らいかねない。
 ワンフレーズの後には、『ただし、ヤルべきことはやってだよ』という真意が隠れている。
これを想像力を働かせ、言葉に込められた真の意味は何かと考える。
気働きや心配りと言った方が分かりやすいでしょうか」

 取引先のCさんがお土産に老舗の桜餅を持ってきた。
部長が「私はいいからみんなで分けて」と言うので、新人のD君はみんなで食べてしまう。
2個食べたD君は大満足だったが、お局OLから“部長が機嫌が悪そうだった”と叱られる。
 そう、部長の言葉には「オレを一番先にしなくていいよ」の真意が込められていたのだ。
「配慮が欠けるヤツ」と、部内でD君の評判が急降下したのは言うまでもない。
忖度ができないサラリーマンは、コミュニケーション能力を問われると言ってもいい。忖度ができる人は“安心して使えるヤツ”と評価を上げ、できない人は“デキの悪い男”のレッテルを貼られてしまうのです
 ご用心、ご用心。

忖度 (「忖」も「度」もはかる意)
他人の気持ちをおしはかること。推察。
「相手の心中を――する」 「大辞林」から
posted by 小だぬき at 12:43 | 神奈川 ☔ | Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日から4月
今年も残り8ヵ月( *´艸`)
Posted by みゆきん at 2017年04月01日 15:31
今月こそ、相続税申告と実家への引っ越しを実現したいです。年々月日の経つのが早く感じます。
新学年のスタート。ファイトかな・・・。
Posted by 小だぬき at 2017年04月01日 16:40
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