人生を大損している
“情弱”な5つの行動…
ランチで10分以上並ぶ、財布がパンパンetc.
2017.05.23 R-30
現代は高度情報化社会。
“情報”に触れるのは一層手軽になった一方で、「情報強者=情強」と「情報弱者=情弱」の差もまた拡大中だ。
では、そもそも“情弱”とはどういう人のことを指すのか?
特徴を行動分析の専門家・石田淳氏に聞いた。
「情弱は本来、情報がないために金銭や時間の面で具体的に損をしている人を指していました。しかし最近では、情報をうまく活用できず“立ち回りが下手な人”も拡大解釈して情弱と呼ばれるようになってきていますね」
一般的に情弱に見受けられる行動、思考の傾向とは?
「“考えない”人が圧倒的に多い。
最近、トランプ大統領がしきりに『フェイクニュースだ』と叫んでいますが、実際に情報の正確性の検証は重要。
何も考えずにSNSでデマ拡散に加担してしまうのは情弱と言えるでしょう。
古典的ですが新聞や本といった“有料の情報”に触れることが必要です」
金銭面で大損をしている場合も。
「『銀行の引き出し手数料が週1回以上かかっている人』は具体的にどのくらいの金額を損しているのかを計算してみたほうがいい。
週一回216円かかるとすれば年間で1万368円。
10年間続けていれば10万円以上失っているわけです。
手数料無料の口座開設やクレカの活用など、対策はいくらでもあるんですけどね」
さらに30〜40代は情弱が深刻化するリスクが高いのだとか。
「30〜40代は子どもの養育費が一番かかる世代でお金の管理は必須。
さらに職場では責任ある立場になっている人も多く、知識や技能の習得を面倒くさがって避けている場合ではありません。
特に男性は、加齢とともに新しい人間関係を構築するのが難しくなりますが、これも深刻化の要因です」
また石田氏は「情弱であることは人生のリスクをも高める」と指摘。
「日本人の平均寿命は近いうちに100歳を越えると言われています。
仕事もナシ、貯金もナシ、友達もナシで80歳になってもまだ死ねない。
死ぬよりつらくても生きていかなくてはならないんです」
そこで、編集部が作成した「あなたが情弱かどうかわかる」チェックシートが以下である。
【情弱行動チェックシート】
・会話中の意味不明な語句をわかったふりでやりすごしたことがある
……会話中でわかったふりをするくらいならその場で質問するべき。情弱は後で調べないままでいることが多く、知識も増えない
・銀行の引き出し手数料が週1回以上かかる
……1回あたり数百円以下だからと、安易に手数料を払いがち。
そもそも1か月の間に必要になるお金が計算できていない
・糖質制限に失敗したことがある
……はやりに乗るだけは乗るが、本格的に学ぶわけでなく中途半端な知識によるあくまで自己流。
問題点なども把握していない
・平日のランチで10分以上並んだことがある
……よほどの価値がある場合を除いて、惰性で並ぶのは情弱。
並ばない店も他にあるはず。
せめて待っている時間を読書などで有効活用したい
・財布がレシートなどでパンパン
……情報の整理整頓ができておらず、必要なときに必要なものを取り出せない。
同様にカバンに今日必要ない書類を入れたままにしている人も
5/23発売の週刊SPA!に掲載されている特集『[情弱な人]の意外な共通点45』では、上記の【情弱行動チェックシート】にある5項目すべてにYESと回答した人を“情弱エリート”と認定。
情弱エリート100人が職場や日常生活でどのような行動をとっているのか徹底検証した。
果たして、情弱エリートたちに共通する言動とは? また、どうすれば情弱体質から抜け出せるのか?
この記事を読んでいる人で、上記の【情弱行動チェックシート】に一つでもYESと回答した方は、どうか面倒くさがらずこの特集を本誌でご一読ください。
【石田 淳氏】
行動分析学者。ウィルPMインターナショナル代表。
行動分析学の第一人者として人材マネジメント手法を提唱する。
著書に『100歳時代の人生マネジメント』(祥伝社)ほか