2017年08月24日

ナチス礼賛発言の高須克弥院長が批判ツイートにまた「訴訟」恫喝! 有田芳生を「しばき隊の指導者」とデマ攻撃も

ナチス礼賛発言の
高須克弥院長が批判ツイートに
また「訴訟」恫喝!
有田芳生を
しばき指導者」デマ攻撃
2017.08.22 LITERA編集部

 美容整形外科大手・高須クリニックの高須克弥院長が、またも訴訟をちらつかせた大暴走を繰り広げている。
今度の相手は民進党の参院議員・有田芳生氏だ。

 いきさつはこうだ。
詳細は後述するが、高須院長は以前よりナチスを肯定するツイートを繰り返しており、そうした発言を問題視した反ヘイトスピーチ運動に取り組んできたエストニア共和国在住の男性が8月17日に〈ナチス!高須クリニック〉とTwitterに投稿。
すると、高須院長は翌日、〈訴えようかな〉とつぶやき、弁護士に相談中であることを匂わせた。
だが、この男性はたじろぐことなく自身のブログで「高須克弥はナチス礼賛発言を撤回しホロコースト犠牲者に謝罪すべきだ」という反論記事を出し、さらに同ブログで高須院長のこれまでのナチスに関する投稿を英文に訳した記事を投稿したのだ。

 しかし、この騒動に有田議員が22日、〈歴史的、国際的に完全に「アウト」(「だめになる」=「角川必携国語辞典」。
「広義では失格・失敗、だめ」=「新明解国語辞典」)です。〉とつぶやくと、高須院長のターゲットは有田議員にシフト。
すぐさま、こう宣言した。
〈有田芳生先生に質問申し上げます。
小生に対する「ナチスクリニック」なる誹謗中傷は「しばき隊」という団体が組織的に行っているとの通報がありました。
有田先生がその団体の指導者であるとうかがいました。
正確にお答えください。
提訴まで24時間の猶予を差し上げます。〉

 発端の〈ナチス!高須クリニック〉という投稿に対して訴訟をちらつかせたこともひどいが、ネトウヨからの妄想タレコミを鵜呑みにして、完全なデマをもとに提訴を宣言するとは……。  これに対して、有田議員は〈高須さん。
まったく事実ではありません。
質問されても、こうお答えするだけです。
通報者なる人物を過信されすぎではないでしょうか。以上。〉
〈ナチスとホロコースト問題では、いっさい、一ミリたりとも退きません。
それが国際人権基準です〉と回答したうえで、こう宣言した。

〈高須克弥様 提訴、お待ちしております。
世界からお迎えいたします。〉
〈「ナチスクリニック」と書かれたことと私はどんな関係があるのですか。
どうぞ提訴してください。
世界中の仲間とともにあなたと闘います。〉
〈裁判は面倒ですが、いまも生存しているアウシュビッツ経験者と面識あるものとして、あえてうけて立ちます。〉

高須院長のナチス礼賛発言
「ナチスの科学は不滅」
「アウシュビッツは捏造」
 実際、高須院長の有田議員へのデマ攻撃以前に、高須氏のナチスを礼賛する発言の数々は到底、看過できるものではない。
 古くは2009年、レニ・リーフェンシュタールのプロパガンダ映画『意志の勝利』の上映に駆け付けた高須氏は、映画鑑賞前に「ハイル・ヒトラー」というタイトルでこう書き付けている。

〈いまドイツでは ヒトラーに会ったことのない人々が ヒトラーを鬼畜のように忌み嫌っている 「又聞きで人のことを悪く言う奴は人間のくずじゃ!」は東條英機を高く評価していた祖母が残した高須家の家訓
家訓に忠実な僕は ネガティブプロパガンダばかりでなく ポジティブプロパガンダにも目を塞ぐべきではないと思う〉
 そして、映画鑑賞後には〈いやー いい映画だったよ 僕は確信した 誰が何と言おうが ヒトラーは私心のない 本物の愛国者だ〉と称賛。

さらに2015年には、こうTwitterでつぶやいた。
〈ドイツのキール大学で僕にナチスの偉大さを教えて下さった黒木名誉教授にお会いした。
励まして下さった!嬉しい なう〉
 ナチスは偉大である……この病院経営者の問題発言には当然批判が起こったが、その後も高須院長はナチス肯定を繰り出しつづけた。
〈ナチスはがんばる女性の支援に積極的でした。
スポーツも振興してました。
僕は変わってません〉
〈ナチスが消滅してもナチスの科学は不滅〉
〈検証記事載せたマルコ・ポーロは圧力がかかり、即刻廃刊されました。
真実が書かれていたので慌てたのだと思います〉
〈南京もアウシュビッツも捏造だと思う〉

批判意見に
「訴訟」をちらつかせ
恫喝する卑劣なやり口
ナチスの行為を肯定するばかりかアウシュビッツまで捏造だと言う。
こんなナチス礼賛をしておいて、「ナチス!高須クリニック」と言われて訴えるというのも支離滅裂だろう。
 いずれにしろ、テレビでCMを放送している企業や団体や病院のトップがこうした発言をおこなえば、ヨーロッパでもアメリカでもたちまち大問題となる。
それが何度発言を繰り返しても問題にさえならない日本がおかしいだけなのだ。
 こうした背景には、差別に対する日本社会の甘さがある
アメリカでは白人至上主義者らと反差別派の衝突事件を「どっちもどっち」としたトランプ大統領に対して大規模な抗議デモが起きているが、日本ではこのトランプ的「どっちもどっち」論がまったく批判を受けずに幅をきかせている。

高須院長が矛先を向けている「しばき隊」をはじめとする反レイシスト、反ヘイトスピーチ運動に対して「差別に反対するほうにも問題がある」などと攻撃を加え、差別行為を擁護する意見がまかり通っているのだ。
 しかし、繰り返すが、おかしいのはこうした日本社会のほうで、人種差別を助長したり歴史を修正するような病院経営者が批判を受け、揶揄されるのは当然なのだ。
 だが、高須院長はこの批判、揶揄に対して裁判をちらつかせるという暴挙に出た。

 高須院長は少し前にも、裁判をちらつかせて批判を封じ込めたことがある。
民進党・大西健介議員を名誉毀損で訴えた裁判について、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)でコメンテーターの浅野史郎・元宮城県知事が“大西議員の発言は名誉毀損に当たらない”旨の発言をしたことを受け、
〈明確な名誉毀損です。いまミヤネ屋さんに顧問弁護士から警告しました。浅野史郎様から明日中にお詫びがなければ提訴します〉
〈とりあえずミヤネ屋の提供降りるか。詫びを急いだほうがいいと思うけど…〉とツイート。  

すると、翌日、同番組では「読売テレビとしても、高須院長、および視聴者の皆さまに誤解を与える放送をしましたことをお詫び申し上げます」と社をあげて全面謝罪。
浅野氏も番組を通し「裁判の内容を誤解していた。
高須院長にお詫びする」と謝罪した。

 高須院長は、この読売テレビと浅野氏の全面屈服に味をしめて「訴える」といえば、批判を黙らせられると考えたのだろうか。
しかし、自分は人種差別や歴史を捻じ曲げるような暴論をさんざん撒き散らしておきながら、ちょっと批判されただけで、訴訟をちらつかせ、スポンサーを降りるなどと恫喝するのは卑怯すぎないか。
 しかも、今回はナチス肯定発言を批判した一般人の投稿と、その投稿とは何の関係もない有田議員に対して、訴訟の二文字で脅したのだ。
まさにその経済力をタテにした暴挙と言うしかない。

批判意見への恫喝の一方で、
ナチス肯定はトーンダウン
 だが、高須院長は、批判者への恫喝や有田議員への八つ当たりの一方で、ナチス肯定発言についてはトーンダウンしている。
〈僕の学んだドイツ医学の素晴らしさを伝えてます。
ナチスのイデオロギーは好きではありません。〉
〈ナチスの庇護を受けた優秀な科学者は尊敬に価する。
しかし人種差別のナチズムは僕の八紘一宇のイデオロギーの対極である。
第三帝国と大日本帝国はお互いのイデオロギーが違うが共通の敵があったので手を組んだにすぎない。
僕はナチスの良いところを評価し気にくわないことには同調しないだけだ。〉

 嫌韓反中や歴史修正発言を繰り返し、それが批判に晒されても主張をエスカレートさせてきた高須院長が、ナチス問題についてはなぜ、こんな言い訳めいたことを口にし始めたのか。
じつは、22日にはこんなツイートをおこなっている。
〈日本人はユダヤ人を迫害しないししたこともない。
むしろ味方だったよ。
その日本人の自由な発言や表現を現在妨害して迫害してるのがユダヤ人。
その手先になってチクりまくる恥ずかしい日本人もどき。
恥ずかしい限り(///∇///)〉

 この反応を見ると、高須院長は自分のナチス肯定発言が英訳されているのを知り、ユダヤ人団体からのアクションをはじめとする国際的批判を警戒しているということなのか。
 真相はわからないが、アウシュビッツを捏造だと言っておきながら、いまさら〈ナチスのイデオロギーは好きではありません〉と前言をひるがえしても何の説得力もないことは確かだ。
高須院長の発言は国際的な批判を受けるべきだし、真っ当な批判に対して裁判をもち出すその姿勢も、厳しく糾弾されるべきだろう。
(編集部)
posted by 小だぬき at 00:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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