2017年10月27日

習思想:理念なき「強国」路線を個人崇拝の看板で飾ったもの

筆洗
理念なき「強国」路線を
個人崇拝の看板で飾ったもの
2017年10月26日 東京新聞

 ソ連でスターリンへの個人崇拝が盛んだったころ、人々は彼を称賛するプラカードを手に集会に参加した。
ある老人が書いたのは、こんなひと言。
「同志スターリンに感謝! あなたのおかげで我々の子どものころは、とても幸せでした」

▼それを見た共産党の役員がとがめた。
「おい、あんたが子どものころは、同志スターリンはまだ生まれてもいなかったじゃないか」。老人はにやりと笑い、「まったく、その通りで」

▼個人崇拝を皮肉った古い政治小噺(こばなし)を思い出させるのが、今の中国だ。
五年に一度の中国共産党大会では、毛沢東、〓小平の指導理念と並び、「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」との看板が掲げられた

▼とはいえ、「政権は銃口から生まれる」と革命戦争を闘った毛氏や、「白猫であれ黒猫であれ、ネズミを捕るのが良い猫だ」と改革・開放を進めた〓氏と肩を並べるほどの理念とはいかなるものか、「習思想」とは…と現地からの報道を読んでも、さっぱり分からぬ。
要するに、理念なき「強国」路線を個人崇拝の看板で飾ったものらしい

▼冷戦時代、社会主義国では、皮肉たっぷりの、こんな言葉も生まれた。
<資本主義は腐っている! だが、何といい匂いがするのだろう>

▼「習近平の新時代の社会主義」から漂うのは、どんな匂いか。個人崇拝のかび臭さか、「強国」のきな臭さか。
 ※〓は登におおざと
ファシズムの初期症状.jpg
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(4) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
またまた高齢者ハジキだね
Posted by みゆきん at 2017年10月27日 14:24
集団自殺か餓死がでないと なんとか自己責任でやれるだろうという無責任な権力。
私は父母が残してくれた実家があるから 何とか退職金と年金の範囲での生活ができますが、医師から勧められている手術や入院をしたら 坂道を転がりそう・・・。
先を考えると 自己負担が1割になる75歳まで 通院で対処できないものかと悩む所です。
Posted by 小だぬき at 2017年10月27日 16:50
11周年に嬉しいお祝いのメッセージをありがとうございました〜♪
とっても励みになります・・=*^-^*=
12年目もまたどうぞよろしくお願いします・・

明日も素晴らしい1日になりますように・・〜=*^-^*=〜thanks‼
Posted by chie*co at 2017年10月27日 18:40
毎日 新鮮な視点を持てなければ 11年という長きにわたって被写体を追うことはできませんね。
12年目からの活躍をお祈りします。
シャッターを押せば 写真は写りますが、被写体の一番映える写真は 感受性と好奇心 そして観る視点の確かさがないと撮れるものではありませんね。
返信ありがとうございます。
Posted by 小だぬき at 2017年10月28日 09:47
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