2018年03月26日

森友問題国会審議 自民議員、矮小化狙い?官僚たたき

松尾貴史のちょっと違和感
森友問題国会審議 
自民議員、矮小化狙い?官僚たたき
2018年3月25日 毎日新聞

マイナンバーという国民総背番号制について、導入前には「便利になるよ!」と吹聴していたけれども、蓋(ふた)を開けてみれば煩雑さは輪をかけてひどくなり、おまけに個人情報がかえって漏れやすくなっていることが次々と露見している。

その番号情報の管理もずさんで、日本年金機構が委託した業者が、さらに中国の会社に約500万人分のデータを渡して入力業務を孫請けさせていたことがわかった。
厚生労働省は「海外に流出したことは確認されていない」とコメントしているが、確認されたらもう取り返しがつかないことになっているということだろう。

制度自体に無理があるのではないだろうか。
もうやめませんか、今からでも遅くない。

近年、官僚と政治家の関係がおかしなことになっている。
 前文部科学事務次官の前川喜平氏が、名古屋市の中学校に招かれて特別授業を行ったことについて、文科省が中学校に対して問い合わせを行っていた。
「問い合わせ」と表現すれば、問題はないような印象があるけれども、前川氏への人格攻撃ともとれる文面なども盛り込まれており、「気に食わんよ」という意識が感じられる陰湿な文書だった。
これは、圧力と受け取られても仕方がないし、現にそうだったのだろうと思う。

 そして、それを行った理由を聞かれて文科省の職員は「外部からお問い合わせがあったので」「自発的に質問状を送った」といったような説明をしていた。
ところが、時間がたつに連れ、自民党の赤池誠章参院議員と池田佳隆衆院議員がその「外部」だったことが判明し、政治による教育への介入が明らかになってきた。
これは完全に圧力だろう。
これまでも、自民党は新聞社やテレビ局などマスコミに対しても、手を替え品を替え、プレッシャーをかけ続けている。

 森友学園に対する国有地払い下げで起きた不可思議な現象が、次から次へと明るみに出てきた。
文書などの記録はないと答弁してきた財務省官僚の言葉について、次から次へ、虚偽なのか誤認なのか隠蔽(いんぺい)なのか分からないが、あるものをないと言ってきたことが可視化されてきた。

 安倍晋三総理大臣の妻昭恵氏にまつわる疑惑はさらに深まるばかりで、疑惑と責任の追及が安倍氏に近づかないようにするためなら手段を選ばない様相を呈してきた。

質問に立った自民党の西田昌司参院議員は、ことの矮小(わいしょう)化を狙っているのか、この「アッキード事件」に対し「佐川事件」というネーミングまで施して連呼し、あくまで官僚が勝手にやったことだという印象操作に躍起だし、

和田政宗参院議員に至っては現理財局長の太田充氏について、民主党政権時に野田佳彦総理大臣(当時)の秘書官を務めていたことを持ち出し、「増税派だからアベノミクスを潰すために、安倍政権をおとしめるために、意図的に変な答弁をしているんじゃないか」と、奇っ怪な妄想を披歴し、ひぼうに血道を上げている。

 この、低劣な言動は安倍政権の取り巻きが得意とするところだけれども、さすがにこの物言いは到底許されるものではないだろう。
冷静に低姿勢で答弁を続けてきた太田氏も、この時ばかりは色をなして抗弁していた。
この質問が飛び出した時には、太田氏の後ろの席に座っている女性職員も大きく目を見開き、「これは何が起きているのか」と言わんばかりに驚いていた。

 相手が弱い立場になれば徹底的にたたく姿勢をリアルタイムで見せられていた国民はどう思うだろうか。
なんとかして官僚だけのせいにして事実を隠蔽し政権を逃げ切らせようとする意図が露骨で、痛々しさすら感じる。
 このなりふり構わぬ悪あがきが、政権の断末魔なのかもしれないと解釈し、今日も平和に過ごすとしよう。
     (放送タレント、イラストも)
posted by 小だぬき at 00:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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