2018年06月20日

安倍政権が障害年金支給カットの非情

全国一元化を口実に…
安倍政権が
障害年金支給カットの非情
2018年06月20日 日刊ゲンダイDIGITAL

どこまで非情な政権なんだ――。
今度は障害基礎年金をバッサリだ。
 障害基礎年金は、日本年金機構が障害や難病を負った人に支給する年金。
障害の程度によって1、2級に区分され、年間支給額は1級が約97万円、2級が約78万円だ。
「都道府県単位だった認定審査を昨年4月から障害年金センターに一元化したことが影響し、支給されなくなる受給者が続出しています。

一元化を口実に、厚労省がやりたかったのは支給のカットです」(厚労省関係者)
 20歳前に障害を負った受給者1010人に、支払いを打ち切る通知を送っていたことが先月末に判明、大きく報じられたが、それだけではなかった。
20歳以降に障害を負った受給者のうち、約2900人が、昨年4月から1年間に支給を打ち切られていたのだ。

衆院厚労委で、高橋千鶴子議員(共産)が取り上げ、厚労省は事実関係を認めた。

 高橋議員は「一元化は本来もらえる人を救おうという趣旨ではなかったか」
「もらえなくなる人に思いを致さないのか」と指摘したが、加藤勝信厚労相は「公平給付の実現に目的がある」とお決まりの答弁。
世代間の公平など「公平」は、カットのためのいつもの常套句である。

 だが、障害基礎年金は最も切ってはいけない社会保障給付だ。
厚労省が4月に発表した障害者の実態調査によると、月収9万円未満の人が65歳未満で2人に1人。
経済的に苦しい生活を強いられているのだ。
 一元化どころか、むしろきめ細かい審査が必要なのが障害年金だ。

障害年金に詳しい福祉施設関係者がこう言う。
現在の障害年金は、身体や精神の機能がどの程度かで審査されています。
しかし、その人の“大変さ”は機能だけで決まるものではありません。
家庭や住んでいる街の環境など、個別の事情で変わってくるのです。

機能上は軽症であっても、暮らしていくのがとても大変なケースも多くあります。
“全国一律”に最もなじまない年金なのです。
打ち切り通知が大々的に報じられて、いい機会です。
実態を直視した審査ができるように、国会でも議論してもらいたい」

 本当に困っている人に寄り添うのが政治の仕事であることは、加藤大臣だって理解しているはずだ。
審査基準を再考すべきではないか。
posted by 小だぬき at 19:10 | 神奈川 ☔ | Comment(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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