安倍首相は反省ゼロ
“酒盛り”批判に逆ギレ
「政治利用だ」
2018/11/03 日刊ゲンダイ
この男は、反省ゼロだ。
西日本豪雨の危険が迫っていることを承知しながら、自民党議員と「赤坂自民亭」なる酒宴で酒盛りをしていたことを批判された安倍首相。
西日本豪雨では220人以上が犠牲になったのだから批判されるのは当然だ。
さすがに、自民党の竹下亘総務会長(当時)も「どのような非難もお受けしようと思っております」と反省していた。
ところが、安倍首相は完全に開き直ってみせた。
2日の予算委員会で「対応が遅れたとの指摘は当たらない」と反論し、「野党は政治的に利用している」と逆ギレしたのだ。
しかし、どんなに安倍首相が強弁しようが、豪雨対策に「空白の66時間」があったことは隠しようのない事実だ。
それは、当時の首相動静を確認すれば一目瞭然である。
酒宴「赤坂自民亭」が開かれたのは7月5日の夜。
その6時間前の午後2時には、豪雨被害を懸念した気象庁が異例の「注意喚起」を出していた。
つまり、安倍首相は豪雨被害を分かっていながら「気にしない、気にしない」とばかりに酒宴を楽しんでいたということだ。
翌6日には、8府県に「特別警報」が出された。
なのに、この日も、安倍首相は一切動かなかった。
ようやく動いたのは7日。
しかも、7、8日も20分足らずの「会議」をやっただけ。
よく、これで「対応が遅れたとの指摘は当たらない」などと反論できたものだ。
しかも、「野党は政治的に利用している」などと口にしているのだから、ふざけるにも程があるというものだ。
政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「政治利用は、安倍首相の方でしょう。
安倍首相が『赤坂自民亭』に参加したのは、総裁選の票固めのためですからね。
ここまで開き直るのは、自分はなにをやっても許されると傲慢になっているからですよ」
反省ゼロの男が首相では、天災が発生した時、また被害者は見捨てられることになる。