2019年03月27日

物忘れを防ぎ記憶も定着する、一番簡単な記憶法とは


物忘れを防ぎ記憶も定着する、一番簡単な記憶法とは
2019.3.26 ダイヤモンドオンライン(高島徹治)

覚える力、考える力を維持できれば、人生後半は素晴らしく幸せなものになります。
生活習慣のちょっとした工夫と努力で、「覚える力」と「考える力」は簡単に高めることができるのです。
このたび新著『図解 10歳若返る!簡単に頭を鍛える法』を上梓した能力開発コンサルタントの高島徹治氏が、頭を簡単に鍛えるコツを紹介していきます。
今回お教えするのは、効果てきめん「声出し記憶法」です。

ものを探す時間は人生のムダ 1年で5日分の損!?
「ケータイはどこに置いたっけ?」 「メガネはどこだ?」
 ──1日に何度も、こんな騒ぎに時間を割いていませんか?
 それぞれ決まった置き場を決めていても、無意識のうちに別の場所に置いてしまい、あとで見つからなくなることがよくあります。  
でも、探しものだけで、1日に何十分もかけるなんて、まるで人生のムダ!
 1日20分かけたとしても、1ヵ月で10時間、1年で120時間をロスするのです。
年に5日間も探しものをしている計算になります。
 そこで、そんなムダを今日からなくせる、素晴らしい記憶法を紹介しましょう。
 それが「声出し記憶法」です。
 これは、忘れてはならない動作をするときに、ハッキリと声に出すというもの。
たとえば、携帯電話をテーブルに置きながら「ケータイをテーブルに置いた」と、口に出すわけです。
 こうすれば、置き場所を忘れることはありません。

 なぜなら、置き場所を忘れるのは、無意識のうちに行動したのが原因だからです。
声に出したり体を動かして、行動を意識化すれば、ハッキリと置き場所を頭に残せるようになります。
これほど確実な方法はありません。じつは、私は、この「声出し記憶法」をしばしば実行するのですが、家族には「みっともない」とよく言われます。
ですが、やめるつもりは毛頭ありません。

 人生の大切な数十分をムダにすることを思えば、他人からどう見えるかなんて些細な問題にすぎませんから。

声出し記憶法によって スイッチ押し間違えもなくなった
「声出し記憶法」は、ものの置き場所を探すとき以外にも活用できます。
 わが家の階段の脇には、照明のスイッチが上下に並んでついています。
 上のスイッチは室内の照明で、下のスイッチは階段の照明。
これを私はよく押し間違えるのです。
 階段の照明をつけようとして、うっかり上のスイッチを押してしまう。
そのたびに室内の照明を消してしまい、家族からひんしゅくを買っていました。

 これではいけないと、あるとき「階段は下」と声に出しながらスイッチを押してみました。
すると不思議なことに、それ以後は、二度と間違えなくなったではありませんか!
 これも、「声出し記憶法」によって、行動を意識化できたおかげです。
 このように、上と下、右と左というように、いつも選択に迷っているような場合にも、「声出し記憶法」は役に立ちます。  

ちなみに、「階段は下」と覚えるだけではもの足りないからといって、「室内は上」という情報を加える必要はありません。階段が下なら、室内は上に決まっているからです。
 覚える内容はなるべく少なくする、というのもまた、記憶法の大事なセオリーです。

俳優は長くて難しいセリフを どうやって覚えるのか  
俳優さんは、どうやってセリフを覚えているかご存じですか?
 かねてから私は、年配の俳優が、長いセリフをよどみなく口にするのを見るたびに、「よく覚えられるなぁ」と不思議に思っていました。
 すると、知り合いの俳優がこんなことを教えてくれたのです。
「セリフっていうのは、台本を読むだけではなかなか覚えられないものだよ。
でもね、実際に声に出して、身振りと組み合わせると、どんなに長くて難しいセリフでも忘れないんだ
 なるほど、と私は納得しました。

 書いてある字をただ目で追っただけでは、よほどの天才でない限り、そう簡単に覚えられるものではありません。
 でも、声を出して体を動かせば、脳にしっかりと刻まれます。
 まさに「人間の脳の働きにかなった覚え方」と言ってよいでしょう。
 この事実は、私たちの記憶力強化にも応用できます。

音読することで 感覚器官を通じて脳を刺激  
そもそも、なぜ声を出したり、体を動かすと記憶に定着するのでしょうか。
 それは人間の持っている感覚を最大限に利用するからです。
 人間には、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」という5つの感覚が備わっています。
いわゆる5感です。
それぞれ、目、耳、鼻、口、皮膚という感覚器官を通じて脳を刺激しているわけです。
 これらの感覚を、できるだけ多く活用したほうが、効率よく記憶できます。
 たとえば、新聞を読むときは、目で追うだけではなく、声に出して読んでみると、自分の声で新聞の内容が確認できるうえに、その情報が耳を通して脳に伝えられます。
 このとき、目、口、耳という3つの感覚器官を使っています。
 こうして脳が多方面から刺激を受けると、より活発に動くようになるわけです。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☔ | Comment(2) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。
大変参考になりました。
良い日をお過ごしください。
Posted by oyajisann at 2019年03月27日 07:37
私は 最近記憶の混乱や物忘れ、教え子の名前と顔の不一致などが多く、歳かな?? と諦めかけていたので 記事を紹介しました。
これからもよろしくお願いいたします。
通院時、飛鳥山公園の行列と人出が多く びっくりしました。敬老会か年配者が多かったです。
Posted by 小だぬき at 2019年03月27日 16:19
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