増税直後の庶民感情を逆なで、
チュート徳井は芸能界追放か
2019/10/26 06 日刊ゲンダイ
お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実(44)が東京国税局から7年間で計約1億2000万円の申告漏れを指摘されていた問題が大騒動になっている。
会見した徳井は「僕の想像を絶するだらしなさ、ルーズさ」などとし、意図的なものではないと暗に主張、重加算税など約3700万円の追徴税額を納め、修正申告も済ませたという。
同じ芸能界からも、テレビなどで「擁護のしようがない」(立川志らく)と批判が相次ぎ、同じ吉本の加藤浩次(50)は「ルーズで済む話じゃない。税金を払わないというのは」と言い切った。
それだけじゃない。徳井は数年前、今回指摘の件とは別に、東京国税局から無申告を指摘されていたという続報も。2015年3月期までの4年間で約2000万円の所得隠し、18年までの3年間で約1億1800万円の申告漏れを指摘されていたというのだ。
■各局はスポンサーの顔色を…
折しも世の中は消費税が10%に上がったタイミング。
徳井の行為はテレビでお笑いを楽しむ庶民感情を逆なで、番組スポンサーを裏切る所業と言わざるを得ない。
実際、ただの申告漏れというには悪質だ。
スポーツ紙芸能デスクはこう言う。
「吉本の場合、売れっ子のタレントは個人事務所をつくり、そこを通じて出演料などを受け取っています。
個人の所得税と比べ、法人税の方が税率が低くなるからだそうで、徳井さんの『株式会社チューリップ』も節税のために設立した部分は大きい。
個人旅行に服、アクセサリー代まで経費としたり業界のどんぶり勘定体質がうかがえます」
では今後、徳井はどうなるのか。
会見では本人も「徳井が出ていると気分が悪いと言われたら、仕事ができなくなっても致し方ない」と、引退も覚悟しているような言い方をしていた。
一方で、元プロ野球選手でタレントの板東英二がかつて7年間で約7500万円の申告漏れを名古屋国税局から指摘されたときは、2012年から活動休止を余儀なくされたが、約1年で復帰した前例もある。
ワイドショーのベテラン芸能デスクの見方はこうだ。
「テレビ各局は、今回のゴタゴタに早くケリをつけたいというのが本音。
徳井がゴールデンなどで数字(視聴率)を取っているタレントだからです。
各局とも、最も気に掛けているのがスポンサーの顔色です。
謝罪会見とその後の世論を見て、スポンサーが許せば、今後も変わらずに徳井を起用していく。
宮迫のような反社との関わりではないし顔色を注視しているところでしょう。
逆に言えば、数字の取れないタレントであったらすぐに出演見合わせなどと発表して切っている」
すでに事態を重く見たCMスポンサーは徳井の出番を差し替えたCMに変更。
騒動が拡大すれば芸能界に徳井の居場所がなくなるのはあっという間だ。
このまま芸能界追放か、それとも……。