パンデミック「現実味増した」=新型コロナでWHOトップ
2020年03月10日 時事通信
【ベルリン時事】
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は9日にジュネーブで行った記者会見で、新型コロナウイルスがパンデミック(世界的流行)に発展する可能性について「脅威はかなり現実味を増した」という認識を示した。
感染者は100カ国以上で10万人を突破。
テドロス氏は「これほど多くの人々と国々に、ここまで早く広がったのは、厄介な事態であるのは確かだ」と述べた。
一方で、パンデミックとなっても、まだ封じ込めは可能だと強調した。
WHOは2009年に新型インフルエンザについてパンデミックを宣言。当時は流行状況と必要な対策を6段階で表し、最高の段階をパンデミックとしていたが、その後の制度改正により明確な定義はなくなった。
このため、パンデミック宣言は国際社会に強い対応を求める象徴的意味合いが強い。
テドロス氏は「ゲームのルールは同じだ」と述べ、パンデミックか否かにかかわらず、各国が最大限の対応を取るよう促した。 【時事通信社】
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