2020年04月07日

「高額ながん治療法は期待できる」と考えるのはなぜ間違いなのか

「高額ながん治療法は期待できる」と考えるのはなぜ間違いなのか
2020年04月06日 ダイヤモンドオンライン

「糖質を摂取しなければがんが小さくなる」、 「にんじんジュースには抗がん作用がある」、 「血液クレンジングはがん予防に有効」……。
インターネットにあふれているこのような話には、明確な効果が期待できません。
しかし、これらを信じてしまい、怪しい業者に大金を払ってしまったり、病院で治療を受けるのをやめてしまったりして命を危険にさらす患者さんが後を絶ちません。

国民の2人に1人が生涯のうち一度はがんになる時代になり、がんは身近な病気になりました。
しかし、がんについて学ぶ機会はほとんどありません。
仮にがんと告知され、心身共に弱り切った状態でも、怪しい治療法を避けて正しい治療法を選ぶにはどうしたらいいのでしょうか。

このような「トンデモ医療情報」の被害を抑えようと情報発信をしている3人の医師・研究者が書いたがんの解説本が、ついに発売されます。
新刊『世界中の医学研究を徹底的に比較して分かった最高のがん治療』は、発売前の3/27からアマゾンの「ガン」カテゴリで1位を取り続け、SNS上で大きな話題になっています。
医療データ分析の専門家である津川友介UCLA助教授、抗がん剤治療のパイオニアである勝俣範之日本医科大学教授、がん研究者である大須賀覚アラバマ大学バーミンガム校助教授の3人が、それぞれの専門分野の英知を詰め込んで、徹底的にわかりやすくがんを解説。
読めば必ず正しい選択ができる一冊に仕上がりました。
本書の刊行を記念して、本書の内容の一部を要約してお伝えします。

■代替療法だけを受けている患者さんの生存率は低い
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標準治療
科学的根拠に基づいた観点で、すでにある治療法の中で最も有効性が高いと考えられるもの。
保険が適用される。

代替療法
一般的にクリニックなどの医療機関で自費で行われている自由診療や、健康食品、ヨガ、マッサージなどの民間療法、音楽療法、芸術療法、温泉療法、漢方薬などを総称した治療法のこと。
基本的に全額自費。
一部には、がん患者さんの生活の質を改善したり、副作用を改善したりする科学的根拠があり、漢方薬や鍼灸などは一部保険適用になっている。
しかし、がんを縮小させたり、延命効果を示したりするような直接的な治療効果は明確に証明されていない。
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 これまでの記事で、がん治療においては保険が適応される標準治療を選ぶことが重要であること(第6回)や、保険が効かない代替療法を選ぶことには注意が必要であること(第7回)を解説してきました。

 では、実際に標準治療を選択せずに、代替療法を選択してしまった場合に、どのぐらいのデメリットが生じてしまうのか、実際の患者さんのデータをもとに検証した研究論文を紹介して、その危険性を解説したいと思います。
 「JNCI」という権威ある雑誌に発表された論文では、アメリカで標準治療を行わずに代替療法のみを行った患者281例を検討しています(*1)。
 標準治療を受けた患者さんと、代替療法を受けた患者さんの予後を観察すると、明らかに生存率に違いがあります(図表1)。
標準治療と代替療法の比較 図表1.jpg
治療開始から6年経過時点で標準治療を受けている患者さんのグループは75%生存しているのに対して、代替療法のみのグループでは50%の方しか生存していません。
このデータは、標準治療を行わないことは、極めて危険だということを示しています。

 代替療法ががんに効くという科学的根拠はほとんどなく、過度の期待をするべきではありません。
劇的な効果を生むものはほぼ皆無であり、これに時間やお金をかけ過ぎるのは避けたほうがいいでしょう。

 ただし、標準治療を適切に受けたうえで、ほかに何か試せるものがないかを探した結果、高額でなく、標準治療の妨げにならない範囲であれば、代替療法を少し受けても大きな問題はないと思います。
精神を落ち着かせる意味もあるでしょう。
 特に標準治療でできる処置がなくなってしまった患者さんにとっては、代替療法が最後の望みとなっていたりもします。
たとえ可能性が低くとも、何かの治療をしたいという気持ちが起こるのは当然のことです。
そのような気持ちは受け入れるべきだと思います。

■「高額な治療法ほど効果がある」と考えてはいけない
 がん治療法を選ぶ際には、家電製品を選ぶのと同じ考え方で選んではいけないという点も覚えておいてください。
 普通の人が何らかの家電製品を選ぶ場合、指標にするものがあると思います。
値段だったり、アマゾンのレビューだったり、自分なりの基準があるはずです。
しかしがん治療法に関しては、家電製品を選ぶ際の指標とは性質がまったく違います。

 がん治療法に対するよくある誤解が、高額な治療ほどいいに違いないという考えです。
これは明らかに間違っています。

 標準治療には保険が適用されるので、患者さんが払う金額は比較的安価で済みます。
逆に、保険が適用されていない代替療法は高額であることが多く、治療を受けるのに数百万円かかるものもあります。
 家電の感覚でいると、十万円の標準治療よりも、百万円の代替療法のほうが効きそうだと思えてしまいますが、これは間違いです。

 保険が適用されている標準治療は、実際、安いわけではありません。
効果のある治療法を国民に広く受けてもらいたいから、国が費用を補助しているのです。
実費で払おうと思えばかなり高い。
請求価格だけで判断してはいけません。
posted by 小だぬき at 00:00| 神奈川 ☀| Comment(6) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
毎日笑顔で過ごせますように♪
4/7. 今日の応援 完了です ゙(*・・)σ ポチッ♪

コロナに負けないために少し辛抱のときですね
Posted by ミータママ at 2020年04月07日 01:45
今週、来週と 通院週間。
薬の数を数えながら 延期できないか思案中です。

コロナの怖さは、私のような基礎疾患を持つものが 治療のための通院を躊躇してしまう得体の知れなさです。

早くワクチンや治療薬が 開発されて 免疫が持てるように・・・。

Posted by 小だぬき at 2020年04月07日 05:35
■ ガンとは【自分の細胞分裂の失敗作である】

つまりなるべく怪我をしない ← これだけ守れば殆どのガンは増殖しない。


※ 「この場合の怪我」とは【外傷だけではなく、食べ物による消化器官の損傷(激辛食材含む)も怪我として含む】


■ 唯一自分の細胞の失敗作ではいガンの原因は『タバコなどの有害物質』(`・ω・´)ハイ!
Posted by タカやん at 2020年04月07日 08:42
私の家系に癌が驚くほど多いのです。
叔母は 胃がんと肺がんで 2人が他界していますし、父は 前立腺がんと動脈乖離。
私も 入院中は禁煙できていても 再開してしまい 喫煙歴も50年近くになっています。
いつ どこに癌ができても不思議ではない身体です。

医師からは 禁煙は挑戦する価値はあるものの 喫煙歴の長さから 禁煙すれば予防できるとは言い得ないと言われています。
肺癌になったら「丸山ワクチン」の治験者になりたいので お願いできないかと打診している始末です。

標準治療だと 保険で3割負担で「高額療養費」が適応できるので 住民税免除の今なら 自己負担35600円に食事・差額ベット代で済みます。
ムリな延命より 気がはやいのですが 標準治療が効かなくなったら ホスピスで痛み止めのモルヒネだけで余命で好きなことをしたいと言い 苦笑いされています。

「死」を身近に感じる歳になってしまいました。

タカちゃんのような若い人は 後で後悔しないように自制し 健康を維持してくださいね。

40年前 胆のうがんと宣告され死を覚悟して手術したのですが、誤診で 命を長らえたので 日々好日を心がけています。
Posted by 小だぬき at 2020年04月07日 11:44
いつもありがとうございます。
Posted by キャンディまま at 2020年04月07日 15:59
キャンディが元気だけでも 心を和ませてくれますね。
とっても 服 似合っていましたよ。
Posted by 小だぬき at 2020年04月07日 18:16
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