「偏見に囚われた人」ほど他人を攻撃したがる訳
張本勲も驚愕!キングカズの「切り返し力」
2020/04/21 東洋経済オンライン
堀田 秀吾 : 明治大学教授
偏見を持った人ほど、他人に攻撃的になるのはなぜか?
明治大学教授の堀田秀吾氏が解説。
『「勘違い」を科学的に使えば武器になる』から一部抜粋・再構成してお届けします。
人と話していて、とくにやっかいなのは、ある物事について、極端な思い込みを抱いているときです。
凝り固まった悪い思い込みのある人は、多くの場合、ステレオタイプか偏見のどちらかにとらわれています。
この2つは似たようなものですが、ステレオタイプはマイナスのイメージとは限りません。
たとえば「イタリア人男性は女性にやさしい」といったものです。
一方、偏見は必ずマイナスのイメージを含みます。
「日本人男性は女性の扱いがひどい」といったものです。
「ステレオタイプ」はある意味で健全
まず、ステレオタイプから見ていきましょう。
ステレオタイプや偏見にとらわれている人は、確証バイアスで、自分の見たい情報だけを見ています。
ただ、ステレオタイプ化は、物事を効率的に認識理解するための「単純化」という、ある意味、健全な営みです。
とくに否定的な感情を伴わないために、矯正もしやすいと言われています。
そのため、反証となる情報を伝えて、その情報を納得してもらうことが対策になるでしょう。
信頼できる情報源から得た研究結果や統計資料を見せるなど、できるだけ客観的な証拠や論拠を持って説明することが有効です。
たとえば「池袋で遊んでいるのはみんな埼玉県民」と言う人がいたら、池袋好きな東京都民や神奈川県民の統計的な分布を伝えるわけです。
一方、偏見は、否定的な感情や思い入れ、プライドやイデオロギーなどを伴うものであるだけにやっかいです。
ある対象を「大嫌い」と思っている人に「その考えは間違っている」と言っても、感情的な部分から反発が生じやすく、効果が出ない可能性が高いでしょう。
これを説得するには、否定するよりも、相手のマイナスを塗りつぶせるような、プラスの新しい情報を伝えることがおススメです。
そこでご紹介したいのが「無効化」という方法です。
これは、北海道大学の尾ア一郎氏らの研究です。
偏見を含んだ発言というのは、往々にして対象を攻撃するという意図があります。
たとえば、SNSやネットの掲示板で、隣国の悪口を書く人たちがいます。
発言者は、その発言によって、隣国の人たちを侮辱したり、傷つけたりしたいのです。
そういう意図がないなら、わざわざ公の場に書き込まず、自分の日記にでも書いておけばいいわけですから。
無効化という方略は、その攻撃力を削ぐ方法です。
キング・カズの言葉に張本勲も絶賛!
以前、サッカーのキング・カズこと三浦知良さんが、現役を続けていることに対し、元プロ野球選手で野球評論家の張本勲さんから、某テレビ番組で「若い選手に席を譲らないと。団体競技だから、伸び盛りの若い選手が出られない。だから、もうお辞めなさい」などと言われたことがありました。
スポーツ選手の年齢に関する偏見が、もとになった発言です。
この発言を受けて、ネットもメディアも炎上しました。
しかし、キング・カズは、やはり役者が違います。
次のように返したのです。
張本さんほどの方に言われるなんて光栄です。
「『もっと活躍しろ』って言われているんだなと。
『これなら引退しなくていいって俺に言わせてみろ』ってことだと思う」
張本氏の「侮辱」のことばを「激励」ととらえたのです。
これには、世間も当の張本さんも絶賛。
アスリートの先輩に対して顔を立てつつ、攻撃の無効化に成功しました。
「反動蹴速迅砲(はんどうしゅうそくじんほう)」というのは、サッカーマンガ『キャプテン翼』の中で、ある登場人物が使う、相手のシュートをそのまま蹴り返すカウンターシュートのことです。
キング・カズの切り返しは、相手の攻撃を見事に返して点を取ったということで、まるで反動蹴速迅砲のようでした。
こういった無効化は、必ずしもすぐに効果が出るとは限りませんし、空振りに終わることもあるでしょう。
でも、そこであきらめてしまっては何も変わりません。
不毛に見えても、少しずつ上書きしていくことで、いつか認識が変わるときが来るかもしれない──。
そう信じて、意識的に偏見に立ち向かい、矯正しようとする姿勢も大切です。
「無意識のうち」に人は偏見にとらわれる
もう1つ、偏見で気をつけたいのは、無意識のうちに自分が偏見にとらわれている可能性です。
「自分は差別をしない」と思っている人でさえ、無意識のうちに差別をしてしまうもので、これは「潜在的バイアス」と言われる現象です。
ワシントン大学のグリーンウォルドと、カリフォルニア大学バークレー校のクリーガーによる調査では、ふだんは人種差別反対主義を訴えている人が42%いたのですが、黒人を見ると無意識のうちに「罪を犯す可能性が高い人々」と反応するという実験では、中立的な人は半分以下の18%だったのです。
完全に中立的な見方や客観視は不可能と認識した上で、行動することが重要なのです。
これを意識するとしないとでは、結果は大違いです。
完全に中立、あるいは客観的な見方は無理でも、できる限り意識して、そこを目指しましょう。
客観的な情報も、他者の主観や主観の集合にすぎないかもしれません。
ゆえに、それぞれに考えが違うこと、自分を含めていかに主観があやふやで、頼りないものであるのかを理解することが大事です。
さらに、潜在的バイアスという見えないワナがあることを肝に銘じられれば、どれだけ自信があることでも、冷静に、柔軟に物事をとらえられるでしょう。
4/22. 今日の応援 完了です ゙(*・・)σ ポチッ♪
自宅から自転車で4〜5分の所にヤマトの営業所が在るので
時間指定が無い物は、必ず朝1便で担当お兄さんが来ます(笑)
いつも受け取るのミータパパですが・・
いくらシニアでも・・ スッピンでは出れませんから
(笑)
そうなんですよねぇ・・
「還暦祝い」もラストスパートだと言うのに・・(あと4ヶ月!)
このところ自粛で・・ 外食に行けてませ〜〜〜ん
(税金対策が出来ないにゃん・・・)
朝一便の配達は 嬉しいですね。
小だぬきのおじさんは昼直前です。
外食にでようか作ろうかという 微妙なタイミング(笑)
わたしも一度は 税金対策で悩んでみたいです(爆笑)
障害年金で住民税免除の貧困世帯に分類されますから。
銀行だけが 預貯金の信託化に涙ぐましい努力をしてくれますが・・・。
公務員早期退職の退職金のおかげで 相続税対策には抜かりないようにしています。
私も13日に67歳のスタートをきりました。
常宿にしていた観光ホテル招待で ディナーを楽しみました。
ホテルの女の子の代替わりに ちょっと寂しさを感じました。