2020年06月17日

小池氏はニンマリ…山本太郎氏「都知事選」強気出馬の思惑

小池氏はニンマリ…山本太郎氏「都知事選」強気出馬の思惑
2020/06/16 日刊ゲンダイ

 相変わらずの“太郎節”だった。
れいわ新選組の山本太郎代表(45)が15日、東京都知事選(18日告示、7月5日投開票)への出馬を表明した。
しかし、立憲民主、共産、社民の3野党が支援する元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)と票を食い合う可能性が高く、さすがに“太郎ファン”からも非難ゴウゴウだ。

「1400万人いる東京都民の生活を底上げできる、餓死寸前の人に対してすぐ手だてが打てるんだったら、そりゃ目の前の東京都知事選に出るでしょ! って話なんです」
 午後2時から始まった出馬会見には、約60人の報道関係者が殺到。
ひしめく記者を前に、山本氏は徐々にボルテージ全開に。

都内でコロナ禍による困窮者を目の当たりにしてきたエピソードを語り、「東京の中でそんなこと起こっているのに、小池さん何したんだよ! ってことですよ」
「国に、『もっと金引っ張ってこい』って言ったのかよって」――と気炎を上げた。

 ストレートな言葉で政策を訴える“太郎節”は健在だったが、出馬表明には、“太郎ファン”からも〈正直ガッカリ〉〈国政で頑張って欲しかった〉〈票が割れて小池知事に負けます〉などと、批判が止まらない。
山本氏と宇都宮氏がリベラル票を奪い合う懸念があるからだ。

50万票しか取れなければ…
 そもそも、野党統一候補が実現しなかったのは、山本氏が「無所属」ではなく「れいわ」からの出馬にこだわったからだ。「れいわ公認」では、他の野党が乗れるはずがなかった。
もし、山本氏が「れいわ」にこだわらなければ、野党統一候補になっていたはずである。

「山本代表の強行出馬の裏には、次期衆院選や都議選に向けて『れいわ』の知名度を上げたい思惑が透けます。
昨年の参院選の時、結党から3カ月で4億円も集めた“れいわ旋風”は正直、今は昔ですからね。
山本代表本人も影響力の低下をヒシヒシと感じているはずです。

れいわ内部では、『宇都宮推し』と『山本代表出馬』とが対立したといいます。
いずれにしても、野党候補が分裂し、小池知事はニンマリではないか」(野党関係者)

 山本氏は会見で、知事選の狙いとして「小池さんの票を削っていくこと」と自身の知名度には自信満々だったが、知事選出馬は山本氏にとって、大きな賭けになるのは間違いない。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「山本代表が50万票しか取れなければ、その存在感を示すどころか『大したことない』と思われかねません。
一方、100万票以上でも取れば、次期衆院選などでの存在感も高まるでしょう。
ただ、山本代表の出馬が野党結集に深いキズが付くとは思えません。
国民民主党は自主投票ですし、立憲を支持する連合東京は小池知事を支援するので、そもそも、与野党対決の構図は崩れているからです。
山本代表が『野党結集を邪魔した』との批判は最小限にとどまると考えられます」

 山本氏の“皮算用”は吉と出るか、凶と出るか。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(2) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
他に対抗馬が居ないのかな?
Posted by みゆきん at 2020年06月17日 16:25
本当に東京都を良くしようとするのなら 枝野氏や志位氏などの党首が挑戦する位の気概が欲しい。
国会で政権交代が現実味を持つのならともかく 万年野党である位なら 首都の知事に挑戦するべきだと思います。
Posted by 小だぬき at 2020年06月17日 16:39
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