ネトウヨ芸人も安倍信者も、社会から消えてもらうのみ
2020年12月14日 SPA!(倉山 満)
◆ネトウヨ芸人も信者も、社会から消えてもらうのみ
安倍信者の妄想と迷走、見苦しいこと限りなし。
長すぎた安倍晋三政権が終わり、拠り所を無くした信者たちは、アメリカのドナルド・トランプ大統領に帰依していた。
専門家は大統領選挙においてトランプ劣勢を伝えていたが、「我らが安倍さん」の次の信仰の対象をトランプに求めた旧安倍信者は聞く耳など持たない。
そこに付け込んだのがネトウヨ芸人たちだ。
「トランプが負ける要素は何もない!」「アメリカのメディアでも信頼できる情報源はトランプの有利を伝えている!」「最後は必ずトランプが勝つ!」等々、心地の良い言葉を並べ、無知蒙昧なネトウヨ相手の商売に励んだ。
可哀そうだが、現実は残酷だ。
トランプ本人は見苦しく負けを認めていないが、世界は「トランプ後の世界」に向けて動いている。
だが、ネトウヨ芸人にとって今は書き入れ時だ。
「不正選挙を許すな!」と言い出した。
これに狂信的なネトウヨは飛びついた。
今や安倍信者は寄生木が無くなり、トランプまでいなくなったら信仰の対象が無くなるので必死なのだ。
そんな信者に芸人たちは甘い言葉で語りかける。
「秘密の情報を教えましょう。米軍特殊部隊がフランクフルトでサーバー押収で急襲した際、銃撃戦となり、米軍、CIA双方に死亡者。
現場に何とCIA長官がおり、負傷して捕まった。
身柄はキューバのグアンタナモ基地に送られ、現在尋問中。同長官が取引に応じている」などと。 ……信じがたいが、こんな情報を垂れ流す人物にお金を払う客が少なからず存在するのだから、驚愕だ。
また、一応はプロの言論人やジャーナリストを名乗る人物が、この手の情報を拡散していたりする。
ちなみにこれは、ロイターやAPがデマとして報じているフェイクニュースだ。
他にも「オバマ元大統領が逮捕された」など、世界の誰も報じない虚構の世界に浸っているのが狂信的安倍信者のなれの果てだ。
連中は願望と現実の区別がつかなくなっているのだが、そもそもネトウヨたちに言論の正当性などという概念はないのだから何を言っても無駄かもしれない。
ネトウヨ芸人も信者も、社会から消えてもらうのみ。
長すぎた安倍政権8年の間に、日本の言論界の劣化は極まった。大掃除が必要だろう。
◆政権最初の1年は、積極的支持
さて、そのご本尊の安倍晋三前首相である。
改めて私の立場を明言しておく。
政権最初の1年は、積極的支持だった。
「戦後レジームからの脱却。まず経済」との公約に、私は希望を抱いた。
微力ながら行動を伴う応援をした。
そして最初の1年は日銀人事に勝利し、劇的な景気回復の勢いを見せた。 だから積極的に支持した。
◆ネトウヨのご本尊、安倍晋三前首相の再登板など、検察にとって悪夢に他ならない
ところが、’13年10月1日に消費増税を宣言。
景気回復を腰折れさせるのは明らかだったが、安倍首相(当時)は、増税を求める時の財務事務次官木下康司の圧力に、無惨にも屈服した。
ここで私は消極的支持に転じた。
他にマシな人材がいなかったからだ。
事実、その後の6年間、安倍内閣は星の数ほど愚行を繰り返したが、そのすべてをナンチャラ民主党が無かったことにしてくれた。
それでも、再増税は延期、日銀の効果的な金融政策のおかげで、緩やかながら景気回復を続けていた。
その事情も’19年で変わった。
この年7月の参議院選挙で安倍内閣は消費増税を公約に勝利。
10月に実行した。
私はこの参議院選挙の結果が出た時点で、積極的不支持に転じた。
今年に入ってからはコロナ禍で無能の限りを尽くし、検察人事に介入して大騒動を巻き起こした。
あげく、6月に国会を閉じてからは、与党は「安倍後継」に向けての談合に明け暮れていただけだった。
当の安倍首相(当時)は明らかに憔悴しきっていたが、一部の佞臣(ねいしん)は「あと4年くらいやってもらいたい」と己の権力保持に邁進、ネトウヨ芸人と信者たちは相変わらず「安倍さんの批判を一切するな!」と高圧的な態度だった。
見るに見かねた私は、「安倍さん、このまま首相を続けると物理的に死ぬぞ! 佞臣どものタワゴトに耳を貸すな」と訴えた。
これは皮肉ではなく、潔くやめる方が安倍さん本人の為だと考えたからだ。
幸い8月末、安倍さんは病気を理由に退陣表明を行った。その直後の世論調査では、それまでの不人気が嘘のように劇的な支持率となった。
政治を知らない普通の人から見たら「景気を回復させてくれたし、病気なのに頑張っていたんだ」と映る。
花道への御祝儀だ。
後継は安倍内閣で番頭役だった菅義偉官房長官(当時)となった。
綺麗な辞め方だった。
しかし、その直後に安倍首相は大手新聞の単独インタビューを受け、回復をアピール。
これでは仮病を疑われても仕方なかろう。
さらに議連を招集、自らの政権の政策は正しかったと訴えた。
菅首相としたら、面白いはずが無い。
「いつでもお前の代わりに首相を引き受けてやる」と言われているようなものだ。
◆「3度目の安倍内閣」は検察にとって悪夢
そして、「3度目の安倍内閣」は検察にとって悪夢に他ならない。
最近、連日のように安倍前首相の政治資金疑惑を読売新聞が報じている。
例の「桜を見る会」で安倍事務所が後援会関係者を供応、その旨を政治資金として届け出なかったとのこと。
ここで読売が報じている意味だ。
この新聞は時の政権や官僚機構との関係が深い。
その読売が連日のスクープということは、リーク元は明らかに検察だ。
また、菅首相が承知していないはずがない。
では、捜査はどこまで及ぶか。
将来はともかく、現段階では強い警告だ。
さすがに、一部の人が期待する「安倍前首相逮捕」は、はしゃぎすぎだ。
読売が報じている内容は政治資金規正法違反で、これが安倍前首相本人に及ぶとは考えにくい。
だが、それを理由に安倍前首相を事情聴取、他の疑惑を引き出して、という展開なら別だが。
検察が政治の舞台に登場したら、命懸けだ。
検察には政治的武器がある。「起訴猶予」である。
検察が政治家の疑惑を掴んだ場合、引退などと引き換えに罪を見逃してやる場合がある。
今の時点で検察が狙っているのは、安倍前首相の引退表明だろう。
だが、下手な抵抗をすれば、名誉ある自決すら許されまい。
安倍さん、現職総理大臣と検察を甘く見ない方がいい。
―[言論ストロングスタイル]―
武力<殴り合い>もある海外の政治よりは
ヤジ・言葉だけの 日本が平和なのだけど・・・
ヤジで・議論の邪魔をし、給料を貰っているだけの議員は必要ない と私は 思う [岩陰]・ω・` )
政党活動なのだから 政党負担が本来の姿だと思う。
必要でも 平均賃金で十分だとおもうのは 今の議員活動がみえないためかもしれない・・・。