2021年04月09日

生きることに疲れた人が「手放すべきもの」とは?

生きることに疲れた人が「手放すべきもの」とは?
生きづらいのはあなたのせいではない
2021.4.8 Diamondオンライン
クルベウ 藤田麗子

長引くコロナ渦中。引きこもりがちな毎日に、ストレスを感じている人も多いのではないだろうか。

寝ても疲れが取れない、ちょっとしたことですぐ不安になる、自分だけが取り残されているように感じる……という人にぜひ読んでほしいのが、2021年4月14日に刊行する『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ著 藤田麗子訳)だ。

原著は韓国で2020年7月に発売。
発売後5ヵ月で6万部を突破し、韓国の大手書店でもベストセラーランキング入り。
「つらいときにひとりで読みたい」「低くなった自尊心を満たしたいときはこの本が役立つ」「誰が読んでも共感できる内容」と絶賛の声が数多く寄せられている。

著者のクルベウ氏は事業に失敗し、自分を励ますためにSNSに投稿していた癒しの言葉が多くの共感を集め、2015年に作家デビュー。
処女作『心配しないで』はBTSのファン感謝イベントでJ-HOPEから「メンバーのJINにおすすめしたい本」として紹介され、ファンの間で「BTSおすすめの作家」として話題に。クルベウ氏は韓国では著書累計55万部を突破するなど、「韓国のSNS作家として一番人気」との呼び声も高い。
そんな人気作家のベストセラーエッセイの邦訳が2021年4月14日に刊行となる。
「自分らしく、豊かに生きるためのメソッド」が詰まった本書。今回は、日本版から「人生に訪れる三度のチャンス」について、一部抜粋・編集して紹介する。


人生に訪れる三度のチャンス
タクシーに乗ったとき、運転手からこんな話を聞いた。
その運転手はふだんは、とある企業の理事をしていて、会社のプロジェクトの一環として、タクシーを運転しながら客の悩みを聞く活動をしていると言う。

生きていれば、誰にでも三度のチャンスが訪れる。
でもほとんどの人々は、そのチャンスがジャンボ宝くじに当選するとか特別な幸運に出会うとか特別な人が自分に会いにくることだと考えている。

でも、それはチャンスじゃない。
すでに完成された幸運だ。
実際、人生においてそんな幸運は、たった一度巡ってくるかこないかだ。

人生に訪れる三度のチャンスはこういうものだ。

1つ目は、まるで反りが合わない人やまったく自分に合っていない仕事を手放すチャンス。
この機会を逃してはならない。これを逃したら、間違ったことにとらわれ続けて人生をムダにしてしまう。

あまりにも自分に合わないことを続けていると、経験だと見なすことすらできなくなる。
心が傷だらけになって、新しいことに挑戦するために必要な勇気を失ってしまうからだ。

「あなたを大切にしてくれる人」を大切にしているか

2つ目は、自分を心から愛してくれる人をもっと大切にしながら共に生きていくチャンス。
人は本当に奇妙だ。
いくら好きでも時が過ぎれば慣れてしまう。
それが大きな問題だ。

慣れのせいで感謝の気持ちと相手を大切に思う気持ちが消える。
そして、この世に2つとない相手の思いやりが、どうでもいいもののように感じられる。
その状態が続くと、いろいろなことが気に食わなくなって、相手に憎しみを感じ、愛が冷めていく。
その結果、大切な人を失って、ひとりになってから後悔の念にさいなまれたり、
この先の人生において二度とそんな相手に出会えなくなったりするかもしれない。

もし今、家族や友だち、恋人など、あなたを心から心配して、あなたを心から愛してくれて、あなたを心から大切に思い
あなたと一緒に過ごしたいという人がいるなら あなたにはその気持ちを大切にして、かけがえのない人を守るチャンスがあるんだ。

年齢は関係ない!得意分野は必ず見つかる

3つ目は、年がいくつであろうと、今どんな状況に置かれていようと、誰にでも必ずある、得意分野を見つけるチャンス。
私は会社に勤めながら、さまざまな人を見てきた。
それぞれに好みがあって気質もちがうが、誰にでもうまくやれることが存在する。

仕事を辞めてそれを探せと言っているわけじゃない。
もちろん、自分が望むならそうしてもいいけれど、大切なのは好きなことを見つけるのをあきらめない姿勢だ。

誰の人生にも、好きなことを探すチャンスがある。
そのチャンスを捨ててはならない。
好きなことはたいてい、時間が経つにつれて得意なことになっていく。

生きる「速さ」を見直そう

そして、最後にもう1つ付け加えるとしたら、自分を愛するチャンスだ。

生きていれば、どんな慰めの言葉も耳に入らず、二度と立ち上がれそうにない困難が訪れることもある。
積み上げた砂の城を波がさらっていくように、一瞬にして心が崩れることもある。

そのときにできるのは、自分をもっと愛することだ。
あなたには、自分を愛するチャンスがあるということを忘れないでほしい。

自分をもっと理解して
自分にもっと寛大になり 生きる速度が速すぎるときは立ち止まって自分のためになることとは何なのか、真剣に考えてみるといい。

話を聞いているうちに、いつのまにか目的地に到着していた。
降りるために私が荷物をまとめていると、運転手は言った。

美しく咲く人よ
日々の小さな出来事に失望せずに
今日も明日も幸せに過ごせますように。

(本原稿は、クルベウ著 藤田麗子訳『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』からの一部抜粋・改変したものです)
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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