2021年06月23日

日経平均株価950円急落でパニック状態 市場が恐れる「9月暴落説」

日経平均株価950円急落でパニック状態
市場が恐れる「9月暴落説」
6/22(火) 日刊ゲンダイ

 株価急落に市場はパニック状態だ。
21日の日経平均株価は、前週末から953円15銭も下落し、2万8010円93銭で取引を終えた。
下げ幅は今年2番目。
これで4営業日続落である。
景気敏感株など幅広い銘柄が売られ、93%の銘柄が値下がりした。

 株価下落のきっかけは、アメリカの“利上げ”観測だ。NY市場も18日、ダウが500ドル以上も値下がりし、東京市場もこの流れを受けて下落した。
大手証券マンがこう言う。
「マーケットの潮流が、大きく変わったのだと思う。
この1年、世界中の株価が上昇したのは、世界各国が思い切った“金融政策”と“財政政策”を実施し、市場にカネを流したのが原因です。
異常なカネ余りによって株、債券、不動産が値上がりし、木材や穀物まで高騰した。
しかし、とうとうアメリカにインフレ懸念が起こり、アメリカ当局が引き締めに動きはじめてしまった。
市場からカネが引き揚げられれば、株価が下落するのは当然です」

■東京五輪がとどめ
 この先、日本の株価はどうなるのか。
9月暴落説も囁かれている。
「年末1万3000円もあり得ます」と、経済評論家の森永卓郎氏はこう言う。
「株価の指標の1つに、シラーPERがあります。
シラーPERが25倍に近づいたら株価の天井が近いとされています。
2000年のITバブルは、79カ月間、25倍が続き結局、崩壊してしまった。

足元の株バブルは、85カ月も続いている。
もともと、いつバブルが崩壊してもおかしくない状態なのです。
この夏、東京五輪が開催されることも懸念材料です。
昭和39年の東京五輪の翌年には証券不況が起き、北京五輪の後にも株価が暴落している。
大規模なインフラ工事が行われるので、五輪開催までは好景気が続くが、五輪が終わると不況に陥りやすい。

とくに、この夏のオリンピックは、日本のメダルラッシュが予想され、お祭り騒ぎとなり、結果的に新型コロナウイルスの感染爆発が起こる恐れがある。
オリンピックとパラリンピックが終わった9月、再び“緊急事態宣言”が発令されかねない。
そうなったら、また景気が悪化し、株価も下落する可能性があります」

 東京五輪が株価にとどめを刺すことになるのか。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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