2022年04月21日

安倍晋三氏 いまさらプーチン批判に「小泉純一郎さんの脱原発と同じ」の指摘

安倍晋三氏 いまさらプーチン批判に「小泉純一郎さんの脱原発と同じ」の指摘
4/20(水) NEWSポストセブン

 かつての蜜月関係を払拭するかのように、安倍晋三・元首相がロシアのプーチン大統領を批判している。
4月17日、福島県郡山市での講演では、プーチン氏について「ウクライナの祖国を守るという決意の強さを見誤った。そして自分の力を過信した結果、こういうことになっている」と述べた。

  それに先立ち3月24日には、安倍派の会合冒頭でウクライナのゼレンスキー大統領のオンライン国会演説について「改めて私たち日本はウクライナ国民とともにある。
武力による侵略、武力による一方的な現状変更の試みは断固として許さないという決意をするとともに表明したい」と、ウクライナ支持を表明した。  

 この変わり身の早さに、永田町の視線は冷ややかだ。
ベテラン政治ジャーナリストは言う。
「27回という会談の数字が物語っているとおり、安倍氏が北方領土交渉のためにプーチン氏に接近し、蜜月関係を築いたのは明らかです。
その外交交渉に関する自己検証をしないままプーチン氏を批判しても、『いまさら言っても』という印象は拭えません。

 そのうえ、安倍さんはこのウクライナ戦争を機に、『核共有論』に始まり、『敵基地攻撃能力は基地に限定せず相手の中枢にも』『防衛費をNATO並みに』など、防衛力強化についての持論を次々展開しています。
それ自体は今後議論していくべきものと思いますが、なぜ安倍政権の時代に議論できなかったのか。
これに関しても自己検証がなされた様子はありません」

 自民党内からは、最近の安倍氏の“言いたい放題”の様子を、「先達」と重ね合わせる声も出てきている。
非主流派の自民党関係者は言う。
「小泉純一郎・元総理です。小泉さんは首相を退いた後、東日本大震災をきっかけに脱原発に舵を切り、政権や党の事情を考慮せずにさまざまな場面で脱原発を主張しはじめました。
脱原発の主張自体は理解できても、党内には『長年首相を務めていた人物がなぜ』という疑問の声が強まっていきました。

 今の安倍さんは、小泉さんと似てきているように見えます。
自分が政権を率いていた時にはできなかったことを今になって声高に言い、存在感を示そうとしていますが、そのわりに政治家として責任を取るそぶりはない。
党内でも、『また安倍さんが言っている』と、真剣に取り合わなくなってきているように見えます。そこも小泉さんと似てきているのではないでしょうか」

 その小泉氏は、80歳という高齢を理由に原発ゼロを訴える各地での講演会活動をやめることにしたという。
安倍氏はまだ、小泉氏が政界を引退したときと同じ67歳だが、果たして今後どうしていくのか。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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