2022年04月27日

退職後にどれだけお金があればいいかわかりません。退職後のお金の考え方を教えてください

退職後にどれだけお金があればいいかわかりません。退職後のお金の考え方を教えてください
4/26 あるじゃん(All About マネー)

お金のこと、難しいですよね。
コロナ禍もあって、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。
皆さんからのちょっとしたお金の疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。
今回は、退職後に必要なお金についてです。

◆Q:退職後にどれだけお金があればいいかわかりません。退職後のお金の考え方とは?
「退職後にどれだけお金があればいいかわかりません。退職後のお金の考え方を教えてください。」(40歳・会社員)

◆A:まずは、老後の「3W1H」を考えてみましょう
退職後のお金については正解はありません。いくら必要なのかについてもです。
たくさん必要な人もいるし、多額のお金がなくても大丈夫な人もいます。
ご相談者は40歳と、まだまだ時間はあります。
老後どういう生活をしたいかによって、必要額は変わってきます。

老後資金について重要なのは3W1Hです。
この3W1Hというのは、3WはWhen(いつ)、Where(どこで)、Who(誰と)、1HというのはHow(どのように)のことです。

When(いつ)とは、完全にリタイアする年のことです。
完全リタイアする年が60歳だったら、男性は原則として65歳からしか年金をもらえないので、その分お金を準備しなくてはなりません。
70歳でリタイアする人は、65歳から年金をもらえる、あるいは年金を繰り下げればその分受給額が増えるので、老後の無収入の期間が短くなり、準備するお金が少なくてすみます。

Where(どこで)は、「終の棲家(ついのすみか)」です。
老後どこに住むかによって、支出が変わります。
例えば東京都内、山手線の内側エリアだったら多くのお金が必要ですが、地方に行くと物価水準などが安いので、比較すると数万円違うこともあります。
例えば1カ月あたり2万円違うだけでも年間24万円。老後が30年だとしたら720万円。このように、どこに住むかだけでも、老後に向けて準備する金額というのは違ってきます。

続いてWho(誰と)というのは、「何人で過ごすのか」ということです。
つまり老後を夫婦2人で過ごすのか。あるいは子ども世帯と2世帯で過ごすのか。あるいは子どもじゃなくて、長寿な時代ですから高齢の親世代と2世帯というケースもあります。
場合によっては、親子三代っていうケースもありますよね。
当然ながら一緒に住む人が増えれば1人当たりのコストというのは少なくなります。
収入も、夫婦2人だけが年金を受け取れるよりも、親がいれば、年金を受け取れる人は3人、4人となり、受け取れる額が増えます。
あるいは働いている子ども世代がいれば、その分収入も増えます。
そういう観点で、何人で生活するかによって1人当たりのコストが変わりますので、準備するお金が少なくてすむ場合があるのです。

How(どのように)は、どんな老後の生活をしたいのかということ。
老後にゴルフとか旅行とか、あれもしたいこれもしたい、と考えるとたくさんお金がかかります。
一方では、老後は晴耕雨読でいいという人もいます。
この場合、お金はあまりかからないですよね。
このように「老後どういう生活をしたいか」によって、必要なお金も違ってきます。
まずは老後の青写真を描いてみましょう。
その上で安心料という意味で「iDeCo」や「つみたてNISA」等の金融商品を使って、老後のお金を少しずつ準備してみてはどうでしょうか。

文:深野 康彦(ファイナンシャルプランナー)
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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