2022年05月19日

値上げラッシュ加速は必至か

企業物価指数が初の2ケタ増!「価格マインド」に変化で値上げラッシュ加速は必至
022年05月17日 日刊ゲンダイDIGITAL

 驚愕の数字だ。
日銀が16日発表した4月の国内企業物価指数(速報値、2015年平均=100)は113.5となり、前年同期比10.0%上昇した。
上昇率は比較可能な1981年以降で初めての2ケタ。
指数も60年に統計が開始されて以来の過去最高を更新した。

 原油相場の高止まり、原材料高、円安と、物価上昇の材料ばかり。
東京商工リサーチの4月上旬の調査では、7割の企業が「価格転嫁できていない」と答えていたが、企業間取引のコストがここまで大幅上昇では、早晩、どこも転嫁せざるを得なくなるのではないか。

 16日は、サントリー食品インターナショナルが、ミネラルウオーターやコーヒーなどの飲料を10月1日出荷分から値上げすると発表。
20円程度上がる見通しだ。
先週は天丼のてんやが、税込み500円の「ワンコイン」を断念し、6月16日から「天丼」を530円にすると発表した。
こうした「値上げニュース」が毎日のように報道されるが、今後、値上げラッシュが加速するのは必至だ。

消費者物価は年内に4〜5%の上昇も
「4月の輸入物価指数が44%増ですからね。上流が嵐となって水位が大幅に押し上げられれば、中流の国内企業物価、下流の消費者物価が影響を受けるのは当然です。
政府が川下に堤防を築こうと補助金などの対策を打ち出していますが、ばんそうこう程度にしかなりません。
企業の『価格マインド』も変わってきた。

『他社が上げるのだからウチも』と、値上げに抵抗感がなくなってきている。
企業物価の10%上昇分は数カ月遅れて消費者物価を3%程度押し上げる。
企業物価はこの先も毎月上がっていきますから、消費者物価は日銀が目標とする2%どころか、年内に4〜5%まで上昇してもおかしくありません」(経済評論家・斎藤満氏)

 それでも岸田首相と黒田日銀総裁は、傍観するのか。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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