2022年06月20日

そこそこ幸福に生きる40のコツ

そこそこ幸福に生きる40のコツ
「自分のものを買ってはいけない」という悩みにとらわれ、悩んでいた主婦のケース
バク@精神科医
2022.6.19 Diamondオンライン

他人とうまくコミュニケーションできないことからくる孤独感や閉塞感、自己肯定感の欠如、SNSによる誹謗中傷やバッシングなど、私たちは、いま多くの生きづらさを感じさせる事柄に取り囲まれています。
そんな中にあって、毎日を心安らかに、できるだけ快適に生きていくためには、どうすればいいのでしょうか?

発達障害(ADHD)、うつ病など、生きづらさを抱えながらも精神科医として活躍するバク先生は、ツイッターでのつぶやきが共感・絶賛され、今、人気急上昇中。
そんなバク先生の初の著書『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす 生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』(ダイヤモンド社)の中には、生きづらさを解消するための実践的なヒントが詰め込まれています。

月2万円を自分が何に使えば、無駄遣いじゃないのか?
 過去に、「自分のものを買ってはいけない」という思いにとらわれ過ぎ、悩んでしまっている専業主婦のJさん、という人がいました。
 自分の靴下に穴があいて買い替えるタイミングのときにも、ご主人やお子さんに「まだはけるのに贅沢かな? 買わないほうがいいよね?」と何度も確認していたため、「このままではいけない」と、ご主人やお子さんも感じたのでしょう。 「
ひと月に2万円のお金は、自由に使っていいよ」と、Jさんに言ってくれました。

 それで解決しそうなのですが、Jさんは逆に、 「この2万円を何に使えば無駄遣いじゃないのかわからない。私にこんなお金を使う権利はないのに。
2万円の使い道を決められないなんて、自分は何もできない…」と、さらに悩みが深くなりました。

自分のためにお金を使うことを許せないと、 幸せを認識できなくなる
 でも、Jさんだって、何もしないで養ってもらっているわけではなく、料理をつくったり、掃除や洗濯をしたり、ご主人の会社のお手伝いをしたりするなどして、ちゃんと家族をサポートする「仕事」を十分にしているのです。
 それに家計上問題のない範囲でなら、提案された月に一定の額を、自分の好きなことに使っても全くかまわないわけです。  
しかし、ここで「自分のためにお金を使う」ことを「許せない」と思い込んでいる場合、本来であれば自分のためにお金を使うという幸せな行為が、幸せだと認識できない思考回路になってしまいます。
 仕事をして給料をもらっている方ならなおさら、一部のお金を自分のために使うことでストレス解消することに、もっと寛容になったほうがいいです。
 罪悪感を覚える必要は、ありません。

「月に一度だけ、ちょっと豪華な食事をする」
「週に一度、ちょっとだけ高価なスイーツを食べる」
「月に1万円だけ、ファッションにお金を使う」  など、自分の収支のバランスが崩れない範囲で自分にプレゼントを工夫しましょう。

 そうしたことを考えるのを反射的に「悪いこと」と切り捨てるクセのある人は、今一度、お金の使い方をよく考えてみたほうがいいです。
自分の機嫌をとれるのは、自分しかいません。
 自分で自分を追い詰める人間になったら、あなたはどこにも逃げ場がなくなってしまいます。
それだと、そんなに頑張っているあなたが、可哀想じゃないですか。

 特に日本では、清貧の思想というか、質素な生活をして、あくせく貯金することを「美徳」とするような傾向があります。  また将来を考えると住宅費であったり、子どもの教育費であったり、親の介護費であったりと、お金を使いにくくする不安を、誰もがかかえざるを得ない世の中です。

 そうした中で「将来のために今は自分の欲を抑えよう」と、とことんまで自分を縛りつけ、がんじらめの生活を強いてしまうと、生きるのが辛くなってしまいます。
何でも過ぎたるは及ばざるが如し。
 薬も過量であれば毒にしかなりません。
やり過ぎれば誰だって辛くて疲れて悲しくなるのは当然です。

 こういう考え方から抜けられないままだと、あなたは、あなたの人生を非常に辛くしてしまいますし、病気や予想外のトラブルなどに巻き込まれたりすれば、結果的により多くの出費になってしまいます。
 そうならないよう、「自分の心をケアするため」と考えて、普段から楽しみのために適度にお金を使うことを自分に許してあげてください。

 楽しみのためのお金を使うことは、自分への投資。人生において必要な経費なのです。

【POINT】 楽しみのためのお金を使うことは、人生において必要な経費だと考える。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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