「一見普通の弱そうなおじさん」が一番怖い。
自衛隊員が答えた驚きの理由
6/24(金) bizSPA!フレッシュ
仕事やプライベートでなんとなく疲れた、イライラするときは、極限状態で仕事をする「自衛隊流」のメンタルハックを参考にするといいかもしれません。
教えてくれるのは、『ノンストップ!』(フジテレビ系)でも紹介され、SNSでも毎週のようにバズる、Twitterフォロワー19万人超え(※2022年6月時点)の異色の元自衛官・ぱやぱやくん(@paya_paya_kun)。
今回は、ぱやぱやくんの最新の著書『飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る』より、違和感の重要性と危機察知能力の高い人の特徴を紹介します(以下、同書より一部編集のうえ抜粋)。
「違和感」を大切にする
自衛隊で教わったことですが、「よくわからない違和感を大切にしろ」という話があります。
「よくわからないけど何かおかしいぞ?」と感じたときは、一度立ち止まってください。
自分が気がついていない過去の経験から違和感を覚えることが多いです。
すべてにおいて「何かあやしいな」は立ち止まるサインです。
初対面で、「すごくいい人っぽいんだけど、ちょっとだけ違和感あるなぁ」と思ったら、とりあえず一線をひいてください。そういうケースは、「何か問題がある人」の可能性があります。
自分の感じた違和感は大切にしてください。
そもそも私は、初対面から「明るくていい人」の場合は、少し警戒するようにしています。
理由は、「明るくていい人」を演じている可能性が高いからです。
会話をしていて、所々に違和感を覚えるようでしたら、さらに要注意です。
2〜3回会ってから判断しても遅くないですよ。
「一見普通の弱そうなおじさん」が一番怖い
また、人間関係でイラっとしたときは、「その人に悪意があるかないか?」という判断基準を覚えておいてください。
もし、「あなたをおとしめてやろう」という感じが明確であれば、注意が必要です。
しかし、たいていは「相互理解の不足」といった理由なので、思い込みであるケースが多いです。
忙しいとストレスが溜まって、相手の言動をネガティブにとらえる傾向があるので、気をつけなくてはいけません。
ただ、先ほども述べたとおり、本当に悪意を持っている人もたまにいるので、その人からは全力で逃げましょう。
気持ちがやられます。
ちなみに陸上自衛隊の格闘教官に、「街で歩いていて一番怖いのはどんな人ですか?」と聞いたら、「一見普通の弱そうなおじさん」と答えていました。
理由を聞いたら、「殺気のあるチンピラや不良は警戒して対応できるけど、弱そうなおじさんが急にナイフで刺しに来たら避けられない」とのことでした。
見た目には危険そうではない人が「一番危ない」ということを覚えておいてくださいね。
すぐには理解されない能力の持ち主
世の中ではコミュニケーション力のある人が求められますが、それは「よくしゃべるけど何を言っているかわからない人」ではなくて、「口数が少なくても話を理解して、しっかりと伝えようとする人」だと思います。
勢いも時には大切ですが、口下手だからこそわかる誠実さは確実にあります。
なめらかに話すだけが「コミュ力」では決してありません。
イベントなどでみんなが盛り上がっていると冷めてしまう人は、「集団における危機察知の能力が高い」と聞いたことがあります。
みんなが熱狂すると集団が全滅することがあるので、そういう人が生まれるようです。
つまり、イベントが嫌いな人は「能力者」と言ってもいいでしょう。
世の中には、トラブルやピンチのときに大活躍する「地獄に強いタイプ」がいると思います。
自衛隊にも平時はボンヤリしているのに、災害時に大活躍する人たちがいます。
彼らは日常生活では能力を発揮できないのですが、日常の秩序が崩壊すると大活躍します。
破天荒で生き物として強いタイプですね。
人柄が抜群にいい「腕の良い職人」はほぼいない
世の中にいる一芸に秀でていたり、スペシャリストの人は、たいていは「クセがある」ことが多いことを理解してください。
別にあなたに意地悪しているのではなく、「職人気質」や「独特の感性」からクセがあるだけなのです。
人柄が抜群にいい「腕の良い職人」はほぼいないと思っていたほうが付き合いやすいと思います。
クセがある人も「実はいい人だった」というパターンも多いので、クセを嫌がって敬遠する前に、まずはよく見極めたほうがいいでしょう。
ある側面から見たら完璧な人も、見えないだけでその人なりの欠点を抱えており、自分なりに社会と折り合いをつけて生きているので、できる人もできない人も互いを尊重する姿勢は大切ですね。
<TEXT/元自衛官 ぱやぱやくん>
bizSPA!フレッシュ 編集部