2022年11月20日

物価上昇に困窮世帯が悲鳴も

物価上昇に困窮世帯が悲鳴も
2022年11月18日 TBS NEWS DIG

物価上昇が止まりません。
10月の消費者物価指数は40年8か月ぶりの大きな伸びを記録しました。

ひとり親世帯などから悲痛な声が上がっています。
小学3年生の子供を育てるシングルマザーの室井さん。
最近、以前にも増して生活が苦しくなっているといいます。

シングルマザー 室井かなえさん
「食品とか日用品が上がってきてる。8月に体調を崩して退職してしまったが、貯蓄をしてた分から切り崩して、すごく大変な思いをしました」
物価上昇がひとり親世帯など、生活に余裕のない人たちを直撃しています。

10月の消費者物価指数はプラス3.6%と、40年8か月ぶりの大幅な伸びとなりました。
電気代やガス代は2割以上上昇。
食パンなどの食料品も5.9%上昇しました。

室井さんはリビングや廊下の照明を間引いて、半分使わないようにするなど節約を徹底していますが、子どもに習い事をさせるのは経済的に難しくなっているといいます。

シングルマザー 室井かなえさん
「習い事をしたいと言われても、すぐにじゃあいいよって言えないのは、ちょっと心苦しい」
ひとり親家庭を支援する団体の調査には悲痛な叫びが相次いでいます。

シングルマザー 「靴が買えず、子どもは足が痛いと言っていたけど、我慢して履かせています」
「修学旅行のお金がどうしても準備できず、行かせてあげることができなかった」
「トイレの水を流すのは3回に1度」 また、「米などの主食が買えないことがあった」と回答した人は56%に上りました。

ひとり親家庭やこども食堂などに食料品を配る支援をする「フードバンク」を訪ねると…

フードバンクTAMA 金子進 理事
「利用者は増えてます。
ひとり親世帯や若い方は直撃をうけているんじゃないか」
食の支援を求める利用者は去年の3倍以上に急増し、7月には25トンの食料品を提供したといいます。
この日もこども食堂を展開する団体が餅などを次々と車にのせていきました。

すずらん食堂 小林鈴子 代表
「(冬休みは)給食がなくなりますので、その分、自宅で食べることが多くなる、すごくありがたい。
各家庭、物価高で影響をすごくうけてる」
ただ、小麦の価格上昇で企業からパンなどの寄付が集まりにくくなっているということです。

政府は現在、ガソリン補助金などの物価高対策を行っていますが…

フードバンクTAMA 芝田晴一朗 理事
「政府がやってる補助というのは、どこにむかってやってるのか、というのを感じる。
一番困ってる人の立場に立って政治をしてくれれば」
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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